2009年05月13日
日本の匠
ゲスト:べっ甲の匠 磯貝實さん
磯貝實(いそがい みのる)さんは、東京都生まれの61歳です。
下町の亀戸と浅草にお店を構え、工芸品の制作・実演販売を行う「鼈甲磯貝」の二代目ご主人です。
べっ甲は、奈良時代に唐の国から日本に伝来。原材料は、水温23度以上の暖かい海だけに生息する「タイマイ」という種類の海亀です。この「タイマイ」には背中とお腹にそれぞれ13枚の甲羅があり、それが「べっ甲」の素材となっています。
そんなべっ甲は、100%天然の工芸品で、肌に優しく使うごとに馴染み、品のよさに加えて、手づくりの温かみや肌ざわりのよさがあります。
磯貝さんは、「1000年以上も続いた伝統文化を消すことはない」と考え、まず次男の剛さんに「べっ甲作りのアルバイト」を打診。見習いを経て、次男が「べっ甲職人」への道を決意すると、長男の克実さん、三男の大輔さんも次々と同じ道を歩み始めました。今では、アクセサリーや現代風のしゃれた小物類にも挑戦。兄弟3人が切磋琢磨しながら技を磨く毎日です。
★「鼈甲磯貝」のHPはコチラ!
写真は、磯貝實さんと次男の剛さんです。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2009年05月13日 12:46