キッズのみんな、こんばんは〜!
こんばんは〜!
サイエンステラーの大村正樹です。さぁ、今週も年に一度の公開収録、シークレットラボ大公開ということで、宇宙のことにとっても詳しいサイコーが登場します。お楽しみに!
今週のサイコーもJAXA宇宙教育センターの小定弘和さんです。よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いしま〜す。
先週に続きまして、小定さんには宇宙についてうかがいます。小定さんはJAXAにつとめてらっしゃいますけど宇宙飛行士になるのが目的ではなく、今日集まってくれたキッズたちに宇宙のことを知ってもらうお仕事をしているということですね。
はい、そうですね。
今日もキッズたちには宇宙のことをたっぷり勉強してもらいましょう。今回のテーマはこちらです♪「宇宙服」。宇宙服って何キロぐらいあるか知ってる?
3キロ?
4キロ。
5キロぐらいだと思う人? 10キロぐらいだと思う人?−30パーセントぐらいかな。15キロぐらいだと思う人?−1割ぐらいだな。20キロ以上だと思う人?−半分ぐらいだなぁ。今週は宇宙飛行士が着る宇宙服で、ラボに遊びに来てくれました。さぁ、宇宙人どうぞ!いや違った、宇宙飛行士さんだった。はい、みんな拍手〜!
うわぁ!
はい、これは宇宙服になります。いわゆるレプリカというものになるんですが、実際の本物とほぼ同じタイプなんですね。小定さん、特徴を教えてください。
はい。宇宙の外で活動する時には、前回の放送でも話しました温度差がすごく激しい。また生身では行けない宇宙空間に行くので、小さな地球のような役割をしないといけないんですね。そのためにあるのが、まずみんなが見えている服の部分ともうひとつ背中、ランドセルをしょっているようなイメージ、これを生命維持装置といいます。その服の部分と維持装置の部分、大きく分けて2つを足して船外宇宙服と呼んでいます。
今、目の前に宇宙服と宇宙飛行士の格好をしたラボのスタッフが、灯油の白いポリタンクみたいなものをしょってます。これが生命維持装置?
はい。
背中にしょっている生命維持装置、夢が入ってそうですね。
ハハハハ。
フフフフ。
何が入っているんですか、具体的には?
これは宇宙船の役割を果たさないと宇宙の外には出て行けないので、例えば温度を循環させたり快適な温度にしたり、空気を満たしたりする役割をしています。これで全部で9時間の船外活動ができる仕組みになっています。
中は空気が通っているんですね。
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はい、そうです。なので宇宙飛行士は、普通に地球にいるように息ができるというふうになってます。
酸素は外で何分ぐらい? ダイバーの酸素ボンベみたいなものはしょわないんですね。
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それもすべて背中のところに入ってますね。
何か食べたくなったらどうすればいいんですか?
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食べることもできると聞いてます。
へぇ〜。
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あとは飲むところですね。ここには入ってないんですが、ストローのようなものもあって、そこから物を食べる。
そうですか。変な話、おしっこがしたくなったらどうなるのか、みんな興味ない?
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ある。
あるねぇ。おしっこがしたくなったら、どうすればいいんでしょうか?
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まずは、やっぱりガマンするのが一番いい。
そうですか(笑)。
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あとは船外活動に行く前にちゃんとするのも大事です。どうしてもしたくなる時ありますよね。
はい。
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その時のために大人用のオムツのようなものをしています。
はい。今日集まってくれたみんなの中で、まだオムツをしている人?
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……(笑)。
さすがにいないね。だけど大人になってもオムツを宇宙飛行士の人はするんだって。さっき大村さんが重さ5キロ、10キロ、15キロ、20キロと聞いたけれど、全然違うんですね。
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はい。重さは…。
何キロか、ズバリ!
約120キロ。
えぇっ!
120キロよ。お父さんの体重が120キロ以上ある人?− 1人いた! お父さん、何キロ?
分かんない。
分かんないけれど、重い?
うん。
そうか、なかなか120キロってないよ。120キロ、そんなに重いんですか!?
はい。今、ここに宇宙飛行士さん、船外活動服を着て立ってますが、これはレプリカといって宇宙服を模擬したもので、本物の宇宙飛行士は、地上ではこんなふうに立っていられません。120キロの重さがあるんですが、それは宇宙の苛酷な環境に耐えるための生命維持装置とか服の部分の素材で重さがあるということです。
宇宙空間では無重力なので、基本的には重さは感じないということですね。
はい、そうです。
じゃあ、それを着たまま地球に帰ってきたら、急に体重が120キロ増加した感じになるわけですね。
そうですね。これは宇宙船の外に出る時に着るものなので、ふだん宇宙船の中では普通の格好、動きやすい格好をしてます。ポロシャツでジーンズだったり、そういう格好をしていますね。
そうですか。実際ここのは120キロないけれど、中のお兄さんの顔を見れば分かる通り、だんだん切ない顔になってきました。けっこう重いんだって。さぁ、宇宙服の値段です。いくらぐらいするのか?
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150万。
150万円だったら、ほかに何が買えますか?
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家。
家、買える?
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超高級車。
超高級車買える? 150万、かわいいねぇキッズ。大人のみなさんは、おいくらぐらいか想像つきますか?
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お父さんお母さん:……。
分かんない? ちょっと想像つかないですよねぇ。あまり宇宙服のお値段って明らかにしないらしいんですけれど、今日は特別に。不景気なのでお金の話もしてみましょう。ちょっと夢のある金額だそうです。さぁ、宇宙服ハウマッチ?
はい、1着13億円。
えぇ〜!
お父さんお母さん:すご〜い!
初めて大人のリアクションがきましたねぇ。
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お父さんお母さん:ハハハハ。
低い声をマイクがひろいました。13億円だよ。
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宝くじがいっぱい買える。
そう、宝くじがいっぱい買えるし、なかなか当たらないよ、そりゃ(笑)。サッカーくじで一番高くて6億円といわれてるの。それが2回当たっても、宇宙服1着買えない。
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高いですよねぇ。宇宙服というと服のイメージですからね。ただ宇宙服、服といってもイメージは宇宙船なんですね。
はい。
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小さな宇宙船をイメージしてください。その開発費なんですよ。特に背中にしょってる大きなポリタンクのような生命維持装置が約12億円。服の部分がだいたい1億円。
あっ、何だ! この服が1億で、後ろのランドセルみたいなやつが12億円という。急に後ろのポリタンクのほうにありがたみが出てきましたね。背中のほうが高級なんですね。
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はい、そうですね。
宇宙飛行士は、お給料はどうなんでしょうか?
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お給料は、ここで話をするものなのか…。宇宙飛行士も普通の給料です。JAXAの職員としてのお給料をもらっています。
宇宙手当は出るんでしょうか?
宇宙手当は出張手当のような…。
会場:ハハハハ。
じゃあ、「出張−宇宙」とか書くんでしょうか(笑)。
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また、みんなが大人になる頃には、宇宙旅行といってもっと簡単に宇宙に行ける時代になると思います。その時には、あまり心配しなくても行けるような時代が来るんじゃないかなぁ。
はい。その時は宝くじに当たらなくても買えるような値段で行けるといいですね。
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はい、そうですね。今、1千万円で宇宙に行けるという権利が売られています。
そうなんですか。1千万円で行けるんですか?
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1千万円で行けます。
だけれど今のキッズはかわいいじゃないですか。150万で超高級車が買えるということは、1千万円なんてとんでもないお金だなぁ。
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車がいっぱい買える。
そうだねぇ。1千万あったら、いっぱい買えるぞ。
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でも家と同じような値段っぽいから。
家と同じ値段っぽいか。よっしゃ、みんな。1千万あってお家を買うか、宇宙に行くか? 現実の質問をします。1千万あったらお家を買う人、手をあげて!−現実的ですね。8割のキッズが宇宙じゃなく家、不動産を選びました。
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すごいですね。お金の話になると盛りあがりますね。
すみませ〜ん(笑)。
おしまいの時間になりましたけれど、2週にわたって小定さん、いかがでしたか?
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はい。僕もキッズのみんなといろいろやり取りしながらお話できて楽しかったです。ひとことで宇宙といっても音楽の話だったり、宇宙の話、星の話、ロケットの話たくさんありますよね。いろいろ想像、頭をふくらませて考えることができる。それが宇宙の魅力だと思ってます。
みんなも宇宙により関心を持ったでしょ。1千万あったら家を買うか宇宙旅行に行くかで家を買う人が圧倒的に多かったけれど、1年後にはみんなが宇宙に行きたくなっているように大村さん、お祈りしてますよ。いいですか?
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……。
微妙ですねぇ(笑)。ありがとうございました。今週のサイコーはJAXA宇宙教育センターの小定弘和さんでした。みんな、大きな拍手!
ありがとうございました!
はい、どうもありがとうございました。