(柏市・ケイコさん)
回り道といいますと、亡き伯母のことを思い出すんです。
24歳という早めの結婚をして、すぐに子どもを授かり、退職した私。
時はバブル。
回りの同期はキャリアを重ね、夫も仕事に忙しく、私だけ取り残されているような日々。
そんなある日、公園にも出かけられないような雨の日に、あかちゃんに泣かれ、私も泣いていたところに、伯母は電車を乗り継ぎ、訪ねてきてくれました。
伯母はいいました。
「回り道こそ人生。ゆっくり歩けば、見えないものが見えてくる。目の前のことに全力投球しなさい。」
優しくも厳しい言葉に元気を取り戻しました。
伯母は20代を結核療養所で過ごし、30歳で音楽大学に入った苦労の人。
今でも伯母の言葉は、不器用な私の座右の銘です。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2010年06月04日 18:43
|