こころのビタミンタイム
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2010年05月19日
5月19日ご紹介

(立川市・ばぁちゃんの菓子盆さん)

私のおばあちゃんは「おしん」を笑いながら見ていました。
おばあちゃんは小さい頃父親を亡くして、大家族の中、兄弟は次々と奉公に出されたそうです。
放送の最中に、奉公があけた年上の姉が心配して、おばあちゃんの奉公先に会いに行ったそうです。
おばあちゃんは里心がついてしまい、「一緒に帰る・・・」と言い出し、お姉さんは泣いて嫌がるおばあちゃんを、神社の鳥居に着物の帯で縛り付け、
「会いに来なければ良かった・・・」と、泣き泣き帰って行ったそうです。

その後、関東大震災、結婚、そして3人の子供をもうけるも夫に先立たれ、
さらには2人の息子にも先立たれ、戦災では家財を失い、戦後は母一人子一人で苦労したそうです。

私が「おばあちゃん、なんでおしんを笑いながら見るの?悲しい場面で・・・」と聞くと、
サラッと「昔はみんなそうだったの・・・み~んな!」と言い、またコロコロと笑うのです。

おばあちゃんは92歳で亡くなり、再来年で18回忌です。

昔の人は生きてきただけでも武勇伝。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2010年05月19日 10:50

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