(台東区・白井たか子さん)
幼稚園生の頃、母親に買ってもらった
ガーネット色の革の入れ物に入った
『鉛筆削り』。
これはドイツ製の舶来品です。
3段階に調整出来、やわらかい色鉛筆まで
削れる高級品・・・。
父親がそれを見て、「お前ではまだ使いこなせない
だろう」と、父親の安物の鉛筆削りと交換。
それっきり忘れてしまいましたが、数年前に
父親が亡くなり、父親の机の引き出しに、
あの舶来品の鉛筆削りが入っていました。
私は交換した安物の鉛筆削りを無くしてしまったのに、
こんな小さな鉛筆削りを、父親は無くすことなく、
ちゃんと使っていたんですね。
ドイツ製の高級品の鉛筆削りは、40年近く経っても
まだまだ現役で、今は私が使っています。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2010年03月18日 10:59
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