こころのビタミンタイム
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2009年07月02日
6月30日ご紹介

(中野区・マサカリ・クサオさん)

突然玄関のベルが鳴り、ドアを開けると、
見知らぬ女性が立っていました。

私が「どちら様?」と尋ねると、
「○○の娘です」と言いました。

それは、30年前に私が下宿していた先の
大家さんのお嬢さんでした。

大学の4年間、友人からの呼び出し電話の取次ぎ、
小包を預かってくれたり、醤油や砂糖を借りたり、
暑い夏にはスイカまで差し入れてくれた、
とても優しい大家さんでした。

毎年、年賀状を出していましたので、
私の住所がわかっていたのでしょうか。

紙袋を渡されました。

10年ほど前にアパートを建て替えるときに、
屋根裏から出てきた、置き忘れてきた
アルバムや辞書でした。

「母はもう外を出歩けないので」と、
大家さんの面影のある女性に言われ、
思わず「お久しぶりです」と、
深々とお辞儀をしてしまいました。

学生時代のアルバムを見ながら、
再び「お久しぶりです」と、
写真に向かってお辞儀をしていました。
watermelon.jpg

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2009年07月02日 11:18

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