(茨城県ひたちなか市・陽だまりさん)
私の母は、編み物や縫い物が大変好きで、
93歳で亡くなるまでとても元気で、
いつも何かを作っていました。
その母は亡くなる前に、赤と緑の毛糸を使って、
スイカの形のなべ敷を沢山作りました。
それは、その年に行う父の33回忌の法要の時に、
集まった子供たちや孫たちに配る為のものでした。
真っ赤なスイカには、ところどころ黒い種まで編みこんで、
母がとても楽しそうに編んでいたのを覚えています。
何だか勿体無くて、熱い鍋なんか乗せられなくて、
今でも大切にしています。
そこには、母のぬくもりや楽しそうな様子が
今でも残っているからです。
母が最後に編みかけていた毛糸と編み棒は、
7年経った今も籠に入ったまま残してあります。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2008年11月27日 10:55
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