(さいたま市・斎藤さん)
私のたばこの思い出は父です。
父はものすごいヘビースモーカーで、
いつもタバコの香りのする人でした。
禁煙するぐらいなら死ぬとまで言うほどの人でした。
小学校に入ったころ、私はひどい喘息になったんです。
すると、原因がタバコにあるかもしれないと思った父は、
誰にも内緒で禁煙を始めたんです。
家族は「なんだか最近お父さんタバコ吸ってないなあ」と
思っていたのですが、いつも袋に飴玉を持って、
それをなめながら頑張ってくれたらしく、
父はあっという間にまん丸な顔になりました。
私が結婚するとき、「そういえばお父さんいつから禁煙したんだっけ?」
と思い出したように聞くと、「お前が喘息になったときだよ」と、
ぽつんとつぶやきました。
そのことが嬉しくて、涙がこぼれました。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2008年06月12日 10:48
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