(千葉県・つんたさん)
私と父の話です。
私たち家族は、自営業ということもあり普段の話はほとんど仕事の話ばかり・・・
毎日の食事も家族全員揃っていることが多かったです。
私が小さい時も、母が父が仕事を終え帰るまで必ず待たせました。
しかし、みんなが揃った食事も会話は仕事も話ばかり。
高校生だったころは、これは家族ではなく運命共同体だ!!と、思ったりもしました。
そんな事をいいながらも、私は父が大好きでした。
それから、月日がたち私の結婚が決まりました。
結婚相手は、やはり自営業の方でした。あんなに文句をいっていたのに。
そんな夏のある日、家の屋上でビールを一人飲んでおりました。
夜風が気持ち良かった事を覚えています。
すると、いつの間にか父をビールを持って上がってきていました。
そして、一言
「お前には、自営業のところではなく奥様と呼ばれるようなところへ、嫁いで欲しかった・・」
と、ポツリとつぶやきました。
普段は、そんなことは言わない父・・・
私はビックリしました。
そして、涙をこらえるのに必死で、やっと一言
「やっぱり、お父さんを見てきたから・・・」
としか言えませんでした。
もっと、気の利いたことが言えなかったものかなといつもあの日の事を思い出しては
考えています。
いまでも、心配ばかりかけている娘ですがいつまでも元気でいてください。おとうさん・・・
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2007年12月18日 11:59
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