秦野市のラジオネーム「ラジオっ子」さんからいただいたメールです。
私の育った村には、「担ぎ屋」のおばさんがいました。
いわゆる野菜などを籠に背負いまちかたへ売りに歩くのではなく、忙しくて街へ買い物に行かれない農家の人に代わって買い物をしてくれる人でした。
バスも通らず不便なところでしたからどれだけおばさんに世話になったか分かりません。
おばさんは陽気な人で私達子どもともよく話相手になってくれ、修学旅行や遠足などのときには差し入れをくれたものです。
「汽車の中で食べれ、うめえどぉ、ほっぺたっこ落ちるどぉ、アッハッハ」と私達を笑わせることも忘れません。
私が修学旅行に来て行ったブラウス、水色のカーディガン、遠足に背負って行った黄色のリュックも、みんなおばさんが見立て買って来てくれた物で「ああ、ようぐ似合うこと、テレビさ出る人みてぇだ」と言ってくれました。
温まる話と聞いて、何故かおばさんのことを思いだしました。
いいところに、いい時代に育ったのだなあと、今ではそう思い感謝しています。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2007年09月25日 11:18
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