さいたま市の「ジャニーズ・シニア」さんからいただいたメールです。
今週の「くにまる・東京歴史探訪・梅雨を楽しむ」を聴きながら、
私は、54年前、中学2年の時の、梅雨のひと時を、懐かしく思い出しました。
その日、朝から降り続いていた雨が、下校時には完全に止み、
カンカン照りの太陽まで顔を出しました。
絵に描いたような「梅雨の晴れ間」に、
私は傘を学校に置き忘れて下校。
ところが、あと5分で我が家という時に、雨が降り出したのです。
私は近くの家の軒下で雨宿りをしましたが、
雨足は強まるばかり。
その時、同じクラスの西幸子(にし・さちこ)君が通りかかり、
雨宿りをしている私に気づき、傘を掲げて、「どうぞ」という仕草を見せました。
私は彼女の傘の中に飛び込みました。
* *
ただ、並んで歩いているだけで、私は最高に幸せでした。
なぜなら、彼女は私が密かに憧れていた女の子だったからです。
私は、「家が、もっともっと、遠くにあればいいのになあ」と思いながら、
西君と相合傘で帰りました。
* *
9年前の還暦クラス会で、西君にそのことを話すと、彼女は、
「私もはっきり覚えているわよ。
だって、ありがとうも言わないで、ただ、ニヤニヤ笑っているから、
変な人、と思っていたのよ」
と、私が大好きだった、あの当時の笑顔を見せて、答えてくれました。
「くにまる東京歴史探訪・梅雨を楽しむ」は、
私に54年前の思い出を、鮮やかに甦らせてくれました。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2007年07月05日 10:24
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