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2010年06月02日

都バスの旅の達人

今回、お迎えしたのは都バス旅行の達人、
加藤佳一さん

加藤さんは、NPO日本バス文化保存振興委員会理事で、
また日本バス友の会会員。
またバス専門誌「バスジャパン」を創刊。またバスに関する本も
たくさん書かれていて、著書に『バスで旅を創る!』
『至福の長距離バス・自由自在』、
また最新刊としては「都バスで行く東京散歩」などがあります。



●本当にバスがお好きなようですね?バスの魅力って何ですか?


幼いころを台東区の谷中で過ごした私にとって、いちばん身近な交通機関が
上野公園~今井間を走っていたトロリーバス(トロリーバス廃止後は都バスに
変更)
「今井」という行き先を見て抱いていた好奇心が、私を旅好きな大人へと
成長させたのです。

 
余談ですが、私は酒飲みなので、マイカーと違って昼間からビールが
飲めるのも魅力。路線バスはお薦めですね。

●書かれた本「都バスで行く東京散歩」は、
都内の楽しい旅が満載。
そこからひとつお薦めのコースを教えて下さい?

★《草63》という系統で行く下町商店街つまみ食いそぞろ歩きコース。
 池袋~とげ抜き地蔵~千駄木~浅草雷門まで行きますが
 下町グルメがお勧め。
 とげ抜き地蔵で塩大福 谷中銀座で野菜コロッケ、
 雷門で人形焼を味わう旅です。


★《上26》という系統で行く梅雨明けを楽しむコース
 上野公演~谷中~入谷鬼子母神、亀戸天神~亀戸わ巡ります。
 言問い通りの老舗「丸井」でうなぎを味わい下谷で朝顔市を堪能します。 
 毎年、朝顔市は7月6日から8日に開催。
 また7月9日10日は浅草の ほおずき市もあります。
 そして亀戸では葛餅の老舗「船橋屋」で一休みして涼しげな葛餅を
 いただくというお勧めコース。

        


●都バスでの旅で一番驚いたこと(新たな発見等)は?


都バスがほぼ時刻表どおりに走っていること。私がバスの魅力を
発信し始めたころは、バブル絶頂期で、都心の道路は激しく渋滞していました。
都バスは、10分遅れ、15分遅れはあたりまえ、30分来ないこともありました。
けれどいまは、長引く不況のせいなのか、都民にエコ意識が芽生えたのか、
クルマが減った気がします。
また、バスレーンやバス優先信号などが整備されたこともあり、
ほとんどのバスが5分と遅れていませんでした。


●旅を楽しむのに1日乗り放題の切符があるとか?


500円で1日乗り放題のチケットがある。

他にまずは「都営まるごときっぷ」。大人700円、子ども350円で、
都バスに加え、都電、都営地下鉄、日暮里・舎人ライナーにも1日乗り放題です。

次に「東京フリーきっぷ」。
大人1,580円、子ども790円で、都営だけでなく、東京メトロ全線と
都区内のJR線が加わります。
 


また、PASMOやSuicaで都バスから都バスへ90分以内に乗り継ぐと、
2つめのバスの運賃が大人100円、子ども50円となり、都区内路線の場合は
半額にあたります。

これは、現金やバス共通カードにはなかった新しいサービスです。

●今後の予定は・・・・?

クラッセという出版社から7月中旬、夏休み前に『路線バス・終点の構図(仮題)
を発売予定です。私が25年間にわたって路線バスで訪ねた60ヵ所の終点。

その土地を写真とエッセイで紹介します。それこそ谷奥から岬の先端まで
行きましたが、都バスからも3ヵ所、東大構内(文京区)、
若洲キャンプ場(江東区)、上成木(青梅市)を収録しています。


投稿者 たまなび : 2010年06月02日 17:18

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