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2010年04月14日
戦場カメラマンの達人
今回、お迎えした達人は、戦場カメラマンの達人
渡部陽一さん
渡部さんは、アフリカ、レバノン、チェチェン、ソマリア、パレスチナ、
イラク、アフガニスタンなどなど世界の紛争地域を訪れ
報道カメラマンとして活躍されています。
先週の金曜日、アフガニスタンから帰国されたばかりです
●タイでの事件も悲しい事件でしたが
以前アフガニスタンでの消息がつかめていないフリージャーナリストの
常岡浩介さんもこともあります・・・お知り合いですか?
取材先でも日本でも何度もお会いしています。いつもお世話になっている
先輩ジャーナリストであります。常岡さんは日本では珍しいイスラム教に
改宗しており、イスラム諸国での取材には特化した取材力、人脈を
持っていました。
アフガニスタンには何度も取材で足を運んでいて、アフガニスタン中部にある
バーミヤンの遺跡が破壊されている現状をスクープしたことでも
有名であります。
取材先ではイラク戦争取材の折に何度もご一緒させていただきました。
コンピューターや携帯電話に非常に知識が豊富で、取材先で
いろいろと教えていただいたことが何度もあります。
●常岡さんに関する新しい情報が
入って来ていませんが、何故?
アフガニスタンでは日本人拘束事件に関しては箝口令が敷かれていました。
情報統制といってもいいかもしれません。アフガニスタン部族社会の
指導者たち、日本政府、日本大使館、アフガニスタン政府、警察などが秘密裏に、拘束現場である北部クンドゥース地域の部族長に解放のための説得を
図っているようでした。その地域を牛耳る権力者の一声が、仮に相手が
武装勢力であってもすべてを変えてしまう力を持っています。
これがアフガニスタン部族社会のルールであります。日本政府は必要以上の
情報が相手に流れないように気を使っているようでした。
それが拉致された日本人の命をつなげていく最善の方法であるということは
理解できました。
情報の少なさが拘束された方を助けだす一番の手段なのかもしれません。
相手側に外国人を拉致することが反政府活動や身代金要求に有効な
手段であることを認識させないことに気をつけているようでした。
●渡部さんが紛争地域に行くときに守っている
ルールは?
私を含めて4人で動くようにしています。
その地域で生まれ、その地域のことを知っているガイド、もうひとりは
武装した兵士、そして現地の道を知っている運転手、それと自分です。
現地の空気が読める読めないで、かなりセキュリティがアップします。
実際、そういうチームで、命が助かった経験が何度もあります。
●今後の予定、リリースなどあれば告知をしてください
★「世界は危険で面白い」産經新聞出版 が増刷決定。ご購入宜しくお願いします。
★映画「ジョニー・マッド・ドッグ」公開記念。戦場カメラマンとして
舞台挨拶にたちます。
4月17日 渋谷Nシアターにて。アフリカ取材で自らが遭遇した
少年ゲリラ兵士たちの状況説明。
戦場取材で生き延びる方法、取材先へのアプローチの仕方など、
戦場取材での現場フィールドワークを講演いたします。
投稿者 たまなび : 2010年04月14日 17:17