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2009年10月19日

オヤジ魂「最新医療事情」

本日お勉強するテーマはこちら!
「最新医療事情について!」

■世界一薄いナノ絆創膏■
その厚さ、なんと75ナノメートル。
0.000000075メートル。
サランラップの1000分の1というもの。
どんなところで使うかというと、肺などの軟らかい組織を接着できる手術用なんです。
この絆創膏を作ったのは、早稲田大学の研究員・藤枝俊宣さん(27)。
ナノ絆創膏は、カニの甲羅から採取した物質(キトサン)と昆布から取り出した
粘性物質(アルギン酸ナトリウム)からできていています。
既に犬を使った実験では、肺に空いた6ミリの穴を、2センチ角のナノ絆創膏で覆うと、1週間後には覆った傷口に血管ができはじめ、1ヵ月後にはきれいに治ったという結果も出ています。

今後は皮膚への応用も考えられています。
また絆創膏としてだけでなく、シワを伸ばしたり、肌用のコンディショナーをつけて保湿するなど美容分野への応用も考えられています。

■カプセル内視鏡■
人の体の中で、「暗黒の大陸」と呼ばれている臓器があります。どこだかわかりますか?
正解は、小腸です。
食道や胃や十二指腸は、口や鼻から内視鏡を入れて見る事ができます。
また大腸は、お尻から内視鏡を入れることで見る事ができます。
しかしながら、小腸は、口からもお尻からも遠く、また5~7mに及ぶ長い管の臓器なので、内視鏡が届かず、ほとんど直接見られないという事で「暗黒の大陸」と呼ばれています。
そんな「暗黒の大陸」に明るい光りを差し込んだのが、カプセル内視鏡です。

日本のメーカーで初のカプセル内視鏡を作ったのは、オリンパス・メディカルシステムズ。2008年に厚生労働省の認可が下りて病院などで実用化されています。

小型カメラや照明を内蔵したカプセルの飲み薬のようなもの(大きさで言うと長さ2.6センチ、直径1.1センチ)を飲み込むことで、小腸全体の撮影を行う事ができます。
1秒間に2枚、およそ8時間かけて6万枚もの写真を撮影してくれます。
排出された後に、データをパソコンに取り込んで詳しく検査する事ができます。

現在は小腸だけですが、今後は食道や胃などでも使える内視鏡として。またカメラの向きも磁石の力を利用してカメラの向きを自由にコントロールできたり、カプセル自体に薬を搭載して中でバラ撒いたり、小腸で出血している部分があれば止血をしたりと、様々な機能が加わっていくかもしれません。

■自家骨ネジ■
骨折をした時、折れた骨を金属のネジで固定した場合、2回の手術が必要です。
ょうか?
ケガをした時と外す時の2回になります。
そんな骨折治療に革命を起こす開発が、患者さん自身の骨から作った“骨ネジ”です。

開発したのは、島根大学の内尾祐司教授を中心とする研究チーム。
ヒザなどの関節の骨折に対して、患者自身のスネや腰骨などからピーナッツ大の骨を切り取ってネジを作り、骨折の固定に使います。
もともと自分の骨なので、手術後はネジの周辺に骨の細胞が集まってきて、数ヵ月後には、周りと同じ骨に変わります。
エックス線で見ても、どこにネジがあるかわからないほど。
また従来の骨折治療法と比べると、金属ネジと比べて拒絶反応もなく、体に馴染む素材で作られたネジと比べても、強度が強いというのが特徴です。


今後、どのような医療技術の発展があるのでしょうか?楽しみですね。

投稿者 たまなび : 2009年10月19日 17:00

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