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2009年09月28日

オヤジ魂「勝負脳を鍛える」

先日、アメリカ・メジャーリーグ、シアトルマリナーズのイチロー選手が、メジャーリーグ2000本安打、9年連続200本安打を達成しましたね。
確かにイチロー選手は凄いんですが、イチロー選手が特別に凄い人だから達成した記録であって、私たちにはとてもとても!と考えていませんか?

スポーツ心理学者の児玉光雄さんが『イチロー能力』という本の中で、「イチローが才能があったから偉大な記録を残したのではなく、偉大な記録を目標にしたから才能が引き出された」といっています。

スポーツの秋、何か運動に熱中している人も多いのではないでしょうか?
スポーツの世界だけではありません、ビジネスや日常生活でも成功を収める事ができるかもしれませんよ。

という訳で、今日は「勝負脳を鍛える!」というテーマでいってみたいと思います。

■勝負脳とは■
勝負脳とは、勝負に勝つために戦略を練る知能の事。
言葉を話す、計算をする、空間を認知するといった、本来人間の脳にそなわっている能力の1つだと言います。
この言葉を言ったのは、これまで40年間、脳神経外科を専門としてきた林成之教授。

■北島選手の金メダルの影に林先生あり■
北京オリンピック、競泳男子平泳ぎで2大会連続2冠を達成した北島康介選手。
その北島選手がインタビューで「勝負脳を鍛えたおかげです」とコメントしています。
実は林先生、北京オリンピックで日本競泳チームのアドバイザーを務めた人物。
北島選手をはじめとする選手たちは、オリンピック前に林先生から勝つための脳の使い方のレクチャーを受けていました。

具体的にどのようなアドバイスをしたかというと
・ライバルに勝とうとするのではなく、自己記録の更新にこだわる。
・常に、自己ベストの3割増の力を出そうとする。
・疲れた、大変だというような否定的な言葉を使わない。
・調子のいい時は休まず、アグレッシブにやり続ける。
・最後まで「勝った」と思わない。
・プールと自分が一体化するイメージを持って、自分の世界を作る。

最後にあなたの脳を勝負脳に変えてしまう、魔法の言葉をお教えしましょう。
「勝負脳を鍛える3ヶ条」

■目的ではなく、目標に集中すること■
ただ「ガンバリます」というのでは、ダメです。何を達成しようと頑張るのかをはっきりさせること。
「勝つ」という目的ではなく、「勝ち方、あるいは勝つために求められる技や作戦」という目標に向かって全力を傾けることです。
目的と目標は似たような言葉ですが、区別して使いましょう。
例)目的というのは「お金持ちになる」
目標というのは「バイトで100万円貯める」
勝つためにどのようなプランを立てて、何を目標に戦いを進めていくか。
そのプロセスに気持ちを集中させることが、結果として目的達成につながると考えます。

■目標達成の具体的な方法を明らかにして実行すること■
まずは自分の弱点を認めること。何が自分に欠けているのかをあらゆる角度から検証して、批判を受け入れ、それを解決する具体策を立てる事が、目標達成の条件になります。

■目標を達成するまで、その実行を中止しない■
人間は、目的や目標が達成できないと、色々な理由をつけて方向転換しようとします。
これは人間が持つ「自分の脳を守ろうとする」自己保存の本能に従った考えで、これを一度体験してしまうとクセになってしまい、何をやっても目標が達成できない脳になってしまいます。

今回の勝負脳に関しては、スポーツをする人はもちろん、ビジネスや日常生活にも応用できるものです。
皆さんも勝負脳を鍛えて、あなただけの金メダルを獲得して下さい。

投稿者 たまなび : 2009年09月28日 17:00

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