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2009年08月26日
歴史の匠
今回、お迎えした匠は、
歴史の匠 河合敦さん
河合さんは、高等学校で日本史を教えるかたわら、歴史作家・歴史研究家として
歴史書の執筆をされています。「世界一受けたい授業」のスペシャル講師としても
お馴染み。本日は、聞いてびっくり!時代劇の間違いを伺いたいと思います。
。
●人気の時代劇ですが、時代劇を見ていて、実はあれは間違いということを教えて!
★お奉行の間違い
「遠山の金さん」などのお裁きの名シーンがありますがお奉行は、
審議中、被告に直接質問できなかった。膝を崩してもいけないので、
遠山の金さんのように彫り物を見せるのはありえない。
ちなみに金さんの彫り物は、桜吹雪ではなく女の生首だったという説もある。
また、判決については死刑や遠島は、事前に将軍や老中の許可がいったので、
その場で申し渡すことはありえない。
役人がよく被告を拷問しているが、じつは拷問するにも老中の許可が必要だった。
★人気捕り物シリーズの間違い
捕り物も人気シリーズのひとつですが、銭形平次のような岡っ引きは、
もと犯罪者が多く、素行が悪かった。また町の嫌われ者だもありました。
★江戸風俗の間違い
江戸時代の風呂は、混浴が多かった。何度禁止令を出しても、言うことを
きかなかった。
髭を生やしている偉そうな浪人の用心棒がいるが、江戸時代
とくに大髭は法律で禁止されていた。
●自分たちが歴史で習ったことと違うこともたくさんあるとか?
教科書とは違う話として、実は鎖国はしていなかった鎖国という言葉は
江戸幕府が出来てから200年後の翻訳語
士農工商という身分制度ですが、確かに厳然と存在しました。
お金さえあれば武士になれましたし、武士がいばりちらし切り捨て御免が
簡単にできたわけでもありません。
江戸時代に『藩』という言葉は使用されていなかったという事実が教科書に
明記されるようになっている。
『藩』という言葉は明治政府が作った言葉です。
●今度の29日には「た学び」という番組イベントがありますがどんな授業をされますか?
江戸時代に作られた判じ絵を使ってのなぞなぞクイズをやります。
判じ絵とは、看板やものの名前をなぞなぞの絵にして庶民が楽しむもの。
どんなななぞなぞの絵があるのか?
当日をお楽しみに。
投稿者 たまなび : 2009年08月26日 17:07