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2009年05月20日

なるほど番長　匠魂

今回、お迎えした匠は、
宇宙の匠、福井康雄さん

福井さんは名古屋大学大学院教授で、世界最高感度の超伝導受信機を
開発した他、これまでに多くの「星の赤ちゃん」と「星の卵」を
発見し国際的にな評価を受け、また国内でも紫綬褒章をはじめ
たくさんの賞を受賞されています。
今回、インターネットで全国から寄せられた宇宙の疑問を一冊に
まとめた「宇宙の１００の謎」(東京新聞出版)という本の監修を担当されました。

●寄せられた質問で一番多かったものは何ですか？

「宇宙には果てがあるのですか？もしあるのなら、その外側は
どうなっているのですか？」この質問がトップでした。

●果てはあるの？そこはどうなっているのですか？

現在見えている宇宙の限界という意味と、空間そのものの限界という
２つの話があって。前者であれば現段階でも果ては見えている。
ただしどんどんその空間は広がっている。
現在の広さは、光を追える限界の１３７億光年までは判っている。
これは現段階で見ることのできる範囲ですが、その先は
どれだけ広がってっているのかは判らない。調べようがないのが現状。

●２つ目に多かった質問は？

　～「宇宙人はいますか？」この質問でした。

●宇宙人はいる？

間違いなく１種類はいます。それは私たち地球人。
生命が誕生する条件に地球で考えると水がありますが、地球のような
水の惑星が他にあるのかという質問ですが、それはあると思います。
地球の近くにある星にも水の惑星となる可能性のある星がたくさんあります。
この間も太陽系以外の惑星で地球と似たような星が
１００個以上発見されました。
ただし、遭遇するかというとかなり低い確率

ちなみにウルトラマンはＭ７８星雲の生まれですが、実は
地球にやってくるまで１６００光年かかる。かなりの長生きな生命体。
どれくらいの時間かと云うと、４０００万年くらいの時間。
恐竜が絶滅したのが６０００万年前ですから、それよりちょっと前に
Ｍ７８星雲を飛び立たないと現代に到着しない。

●宇宙を勉強されていて、一番驚いたことは何ですか？

物理を使って、宇宙のことをこんなに理解できるのだということに
驚きました。また、最近は、ブラックホールのジェットが宇宙空間を
飛び交っていることを自ら発見し、こんなことが起きているんだ、と
驚いています。

実は新発見に関して今週の２２日金曜日にマスコミ発表します。
当日の朝刊を楽しみにお待ちください。

いったい何だろう？興味津々です。

●今年は国際天文年、福井さんはどんなことに
参加される予定ですか？？

8月22、23、24日に、公開セミナー　「天文学の最前線」に参加します。
これには名古屋市科学館のHPから参加申込みできます。

他には、6月27日に名古屋大学星の会の講演会が行われます。
また、福井のHPがありますので、是非一度ご覧になって下さい。　

福井康雄先生のホームページはこちら　

投稿者 たまなび : 2009年05月20日 17:15