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2009年05月13日

なるほど番長 匠魂

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今回、お迎えした匠は、東京トイレの匠
斉藤政喜さん


斉藤さんは、八ヶ岳山麓で、自作のログハウスに暮らしアウトドアの
旅をつづける作家。
アジアのトイレ事情を書いた「東方見便録」がベストセラーとなり
第2弾として明治、昭和、平成の東京のトイレ事情のウンチク満載
「東京見便録」を書かれました。

●トイレの本を書こうと思ったきっかけは何ですか?

東方見便録に関しては、トイレからアジアをルポした本がなかったから。
ヴェールに包まれた部分だったからこそ、物書きとしての食指が動いた。
また東京見便録はその延長。東京もアジアだから東京を加えないことには
東方見便録が完結しないのでは、という思いもあった。
さらに東京見便録の序章に書いたように世界各国のトイレを
見聞して試しているうちに、日本のトイレこそが
変わっていると思ったから。
日本だけです!和式のトイレがその代表ですが、出入り口にお尻を向けている
スタイルのトイレがあるのは。
私の説ですが、他の国は陸つづきですから敵から身を守るために
一番、無防備な状態でも注意を払っていたのでは…。


●アジアのトイレ(8カ国)を見て回られて、
一番驚いたことは何ですか?


排泄が宗教にも関連していること。とくにイスラム社会では
独自の作法とタブーが、排泄に関してもあるということ。
たとえば立ち小便が禁止とか。男子トイレに入っても女性と同じ座って
するタイプのトイレしかありません。またメッカの方向を向いて
排泄してはならない、といったような決まりがあります。


さて「東京見便録」に登場する東京のおトイレの
話ですが、まず、ユニークなトイレは

★秋葉原に出来たオアシス@akibaは有料だが、中にコスプレに着替え用の
足踏み台が設置されている。更衣室としても使える


★目黒雅叙園の広いトイレ。
竜宮城トイレは旧館にあって3畳くらいの広さ。
天井に有名作家の絵画、壁はふすま絵、床はうるし塗り。
とにかく広くて豪華で落ち着かないトイレ。
花嫁さんが花嫁衣裳でトイレに行けるように作ったとか。


★旧岩崎邸洋館
ここには日本初の水洗トイレが現存している。また、ここのトイレの便器は
イギリス王室御用達の高級食器メーカーのロイヤル・ドルトン社製。
現在、ドルトンでは便器を作っていないので、社の幹部の方が便器を見て
感動したというエピソードも残っています。


他にも、「東方見便録」には珍しいトイレや変わったトイレのお話が
満載です。

●今後の予定は?


7月にスーパーカブで日本を旅した紀行エッセイの新刊が出る予定です


投稿者 たまなび : 2009年05月13日 17:23

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