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2009年02月25日

なるほど番長 匠魂

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今回、お迎えした匠は、
折り紙の匠 山口真さん

山口さんは、アメリカやヨーロッパ、アジアなど世界中に知られた日本を代表する
折り紙作家・研究家。
本日は、たくさんある作品の中から、箸袋から作る箸置き作りの
お話を伺いました。


●山口さんが折り紙をはじめたきっかけは?

若い頃、ヨーロッパを放浪していました。元々はカメラを志していまして、
その頃についていた写真家が、当時日本折紙協会の事務局長を務めていた
阿部恒さんという方でした。当初はそんなに折り紙に
興味は無かったのですが、その方に自分の創作した折り紙を
褒められたことから、ちょっとその気になってしまい、
帰国後、その事務局員として就職する形で折り紙の世界に入りました。
折り紙はそもそも手から手へ伝えてきたものが多かったのですが、
新しい作品の折り方を多くの人に伝えるためには、
その折り方の図が必要でした。
当時はその図を専門に描く人はいなかったので、その道のプロを目指そうと
思い立ちました。そして現在に至ります。


●今回は、箸袋で箸置きを作るという本を出されましたが
他にチャレンジしたものは?


金網や皮で作るなど、いろいろなもので折り紙にチャレンジしてきました。
来月、3月12日放送ですが、巨大な紙での折り紙にもチャレンジしました。
九州の動物園のない島の子供たちに、実物大の動物を折り紙で作るというもので、
作ったのは、ライオン、キリン、サイ、象など、ちなみにおまけで作った
恐竜は高さ8メートルです。
この模様は、テレビ東京のチャンピオンズで紹介されるので、ご覧下さい。

●折り紙の魅力とは?

アメリカの折り紙の伝導師と言われた、故・マイケル・シャルさんという方の
言葉に「いつでもどこでも、
だれでも一枚の紙があれば楽しむことができる」というのがあります。
折り紙の魅力を的確に表現している言葉だと思います。
また、コミュニケーションの手段としても優れています。
立場や年齢や言葉に関係なく、折り紙を通して友達になれるというのも
魅力の一つだと思います。


そんな山口さんに、今回は1枚の千円札が2枚に見える「ニセ円札」という
ものの作り方を教えていただきました。


作り方は、山口さんの書かれた「箸袋で箸置き。」という本に
書かれています。

是非、チャレンジして見てください。

●お知らせがあればお願いします?

私の所では、世界でも珍しい折り紙専門のギャラリーを開設しています。
ここには、日本の作家は勿論、海外作家の魅力ある最新の作品
を展示していますので、ご覧頂けたらと思います。
また、毎年夏、お盆の時期なのですが、日本折紙学会が
東洋大学の白山キャンパスを
お借りして、400人程の折り紙愛好家が全国から集まる
コンベンションを開催しています。
これは、どなたでも参加できます。事前参加登録が必要ですので、
興味のある方は、一度WEBサイトで「折紙探偵団」という名前を
検索して頂き、詳しい情報をご覧頂ければと思います。


投稿者 たまなび : 2009年02月25日 17:21

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