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2008年12月15日
オヤジ魂
今日のテーマは、「逆風に立ち向かう!学生たちの最新就職事情について教えて!」
今日のオヤジ魂は、今の日本の不景気を如実に反映している、
学生たちの就職事情をテーマにお送りしました。
アメリカの証券大手リーマン・ブラザーズが破綻し、
金融危機が深刻化した9月以降、ここ日本にもその影響が及んで、
来春採用の内定を取り消す動きが広がっています。
ここ最近のニュースでもよく取り上げられ現在問題になっていますよね。
厚生労働省によりますと、2000年、平成12年以来の就職氷河期。
思えば、今年4月に卒業した学生たちの就職率は96.9%、
求人数は94万8000人と過去最高を記録していたそうなんですが、
それも今や信じられないような状況となっていますよね…。
就職に悲観的な学生、98.8%
この前代未聞の就職氷河期に当事者である学生たちは何を思うのか?
企業の人材採用に関するコンサルティングを行うディスコ社が
2010年3月卒業予定の学生、つまり、現在就職活動真っ最中の大学3年生を対象にした
「就職活動モニター調査」を発表したんです。
その結果、現在の状況について・・・
「非常に厳しい」(42.6%)「やや厳しい」(56.2%)と、
悲観的な予測をしている学生が98.8%にのぼっていることがわかったんです。
去年が53.3%ということなので、これは凄い数字ですよね。
そして、学生たちを採用する企業側、
“大人の目線”からはこんな就職事情が浮き彫りになっているようです。
社会人になる「ゆとり世代」の心のつかみ方!
ご存知でしたでしょうか?
現在就職活動中の2010年度卒業の学生たち。
実は、全員にある共通点があるんです。
それは、彼らが小学校から高校まで「ゆとり教育」を受けた
初めての世代なんです。
彼らはストレートで大学に入学した場合、そのほとんどが1987年生まれ。
小学校に入学する時には、学校が5日制になるなど、
すでにゆとり教育が始まっていて、彼らが18歳になった時には、
「やっぱりゆとり教育を見直しましょう」と、“ゆとり教育見直し論”が浮上。
つまり、ゆとり教育の拡大と否定を一身に受けた世代で、
あの頃の子供たちが、今、この就職戦線で苦しんでいるということなんです。
「打たれ弱い」とか「キレやすい」とかいろいろいわれていた世代でもあります。
ただ、今改めて考えると、ちょっと酷な部分もあったかもしれませんね…
ちなみに、「ブンナビ2010」という就職サイトで、
彼らに、『ゆとり世代といわれることについてどう思うか?』と
訪ねたアンケートがあるんですが、こんな答えが返ってきたそうです。
それは、「大人の都合に振り回された気分」
「何かが足りない世代なのかと不安になる」「私たちは失敗作なのか」・・・
この不景気で、一般的に雇用が激減しているということもありますが、
一方で、今、渦中にいる学生たちの心にフォーカスを当てますと、
そんな彼らの世代の特質など、
世代間の問題も浮き彫りになってきているということなんです。
新たな採用方法が求められている!
そんな中、企業側にも新たな動きが見られているようです。
すでに、あの住宅向けのサッシなどを作っている「新日軽」などは、
新たな試みとして「カウンセリング面接」というのを行い話題となっています。
ただの「面接」ではなく、相手をよく知る「カウンセリング面接」という視点に
立つことにより、より多くの学生の“伸びしろ”に気付くことができるということ
なんです。
あと、最近では、通信簿ではありませんが、
採用面接後に、どのような印象を持ったか、
その評価をフィードバックする企業の人気が高いという話もあるようです。
今年優勝した西武ライオンズの渡辺監督ではありませんが、
「育成する」という視点で接して、彼らのポテンシャルに気づき、育てていく。
今後は、企業側からの目線でも
こうしたマインドが求められてくるのかもしれませんね。
そして、何より、現在就職活動中の学生さんたちには、
この逆風に負けず、頑張って頂きたいものです。
投稿者 たまなび : 2008年12月15日 18:28