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2008年11月27日
トライ魂
『ますます勢いにノッてきた』とレポーターが自称している、
木曜日の名物コーナー『トライ魂』。
さて、今回のテーマは・・・?
『盲導犬と、トライ』!
いわゆる『盲導犬』。
最近、街で見かけることも増えてきましたよね。
でも、実際に電車に乗ってきたりした時に、
な~んとなく、どう接していいのか分からなかったりしません?
その人にべらべらしゃべりかけていいのか、とか、
あるいは、その犬を可愛がってあげてもいいのか、とか・・・
という訳で、今回は盲導犬に関するいろんなことを学ぶため、
東京都練馬区にある『財団法人アイメイト』さんにお邪魔してきました。
『アイメイト』というのは、
こちらのアイメイト協会さんが独自に使っていらっしゃる言葉。
今回お世話になった歩行指導員の鈴木さんによると・・・
「『盲導犬』というと、どうしても犬に注目がいってしまいがちですよね。
でも、本来の主体は人間。
だから、私どもの施設ではアイメイトという呼び方を使っています。」とのこと。
さて、この『アイメイト協会』さんは、盲導犬の育成、
そして、実際に盲導犬と一緒に街中を歩けるようになるための訓練を、
目の不自由な方に教えていらっしゃるという施設です。
今回、番組ではこちらの施設にお伺いして、
アイマスクを付けての『歩行体験』をさせていただきました。
その結果・・・
もう、本当にすごく怖かったみたいです。
実際に体験したケチャップ氏の感想としては、
●街の音が普段よりも大きく聞こえる
●自分がまっすぐ歩いているのかどうか分からない
などなど。
そして、苦労しながらも一生懸命歩いてアイマスクを取ったら・・・
「あれっ?まだこれだけしか歩いていなかったの?」。
「やっぱり最初のうちは慣れないので、
実際は相当ゆっくりしたスピードで歩いているんですけど、
かなり速く歩いていると感じるんです。」とは鈴木さん。
「でも、実際に目が不自由な方は、
アイマスクを取って『ほっ』という訳にはいかないですからね。
だからこそ、街でアイメイトを見かけたら、
『大丈夫ですか? お手伝いできることはないですか?』と
ぜひ声をかけてほしいんです。」
もちろん、街で見かける人&盲導犬のコンビは、
厳しい訓練を積んだ後で街に出ていらっしゃるんですが、
それでも、「多分、色々訓練しているんだから、助けなくても大丈夫でしょ」という
訳ではないんですね。
皆さんの気軽な一声が、時に大きな助けになることもあるんです。
あと、声をかける際の重要なポイントとしては、
『犬にはあまり構わないこと』だそうです。
盲導犬として活躍している犬はすごくしつけがいいので、
頭をなでられたりするとすごく喜ぶんですが、それに気を取られてしまうと、
今度は人の方が大変なんですね。
たとえば、犬が他の人に可愛がられているうちに、
人が道路の方に歩いていってしまったり・・・
街で見かける盲導犬たちは、あくまで仕事中。
犬好きの方も、そっと彼らの活躍を見守ってあげましょう。
今回はこの他にも、
盲導犬に関する貴重なお話をたくさんお伺いしたのですが、
残念ながら、スペースの都合で全ては掲載できません・・・。
盲導犬、アイメイトに関する情報について、
詳しくは『財団法人アイメイト協会』さんのホームページをご覧になって下さい。
※一般の方も月に1度、体験歩行が可能です。
ただし、残念ながら年内の募集は既に終わってしまったそうです。
今後のスケジュールに関しては、
こちらも順次アイメイト協会さんのホームページに掲載されるそうなので、
そちらをチェックしてみて下さい。
・・・さあ、今回は本当に貴重なトライになりました。
最後に、取材でお世話になった鈴木さんに関する話を少しだけ。
鈴木さんは、18歳で高校を卒業した後、すぐに今の仕事に就かれたそうです。
その後、20年以上に渡って、
200組以上のアイメイトを訓練・育成してきたベテランの『歩行飼育員』。
そんな鈴木さんが、仕事をしていて1番嬉しいことは・・・
「歩行指導開始の時、付き添いの人と一緒にやってきた生徒が、
卒業の時、1人でアイメイトと一緒に帰る後姿を見る瞬間」
だそうです。
・・・すごい仕事だなあ、ほんとに。
投稿者 たまなび : 2008年11月27日 16:36