« 今日のメッセージテーマは『ながぁ~い!!』です! | 今日のトライ魂は? »


2008年11月26日

なるほど番長 匠魂

修善寺 2.jpg


今回、お迎えした匠は、温泉の匠、藤田聡さん


藤田さんは、第1回温泉旅行検定試験 
全国第1位 日本初の温泉旅行博士の称号を授与された方です。

●紅葉のこの時期、お薦めの温泉は?


①紅葉のきれいな温泉
時期的に今から間に合う紅葉の温泉地は伊豆箱根に限定されると思います。
特に好きなのは修善寺温泉。
写真はその修善寺温泉です。
比較的長く紅葉が楽しめるので、温泉街の川沿いを散策すれば、綺麗に色付いた木がまだある予感がします。

あとは来年のご参考になってしまいますが、一応紹介しますと、
私は基本的に早い時期の紅葉が安定して見られると思っているので、本当は東北に行くことが多いです。


★那須の大丸温泉や北温泉
しかし、関東でも那須のロープウェイ周辺は標高が高く、東北と遜色のない素晴らしい紅葉を見ることが出来ます。温泉としては大丸温泉や北温泉が有名です。

★長野の南志賀温泉郷
あと、比較的混雑が少ない紅葉の穴場だと思っているのが、長野の南志賀温泉郷です。
杉の木は紅葉しないので、杉の無い山が紅葉鑑賞には必須なのですが、ここは最適です。
山田温泉、五色温泉、七味温泉などが有名です。

●つづいて、お勧めの雪見の露天風呂
雪見の露天風呂だけが目的なら、本格的な雪国に行く必要性は少ないというのが私の持論です。雪国は至る所が雪景色ですから、温泉に辿り着く前に、雪景色に飽きてしまいます。むしろ、関東周辺の日帰りスキー場がある地域で、手軽に雪見の露天風呂を堪能するからこそ、価値があるし、感動出来るのだと思っています。

★群馬の宝川温泉
その意味でも一番のお勧めは、群馬の宝川温泉です。雪が多い地域では無いので、通路などの除雪も完璧で、気分良く利用出来ます。巨大な露天風呂の多くが混浴なので、カップルの利用も多い温泉です。

★栃木の奥鬼怒温泉郷と、群馬の万座温泉
多少苦労しても、関東内で本格的な雪見露天を存分に満喫したいという方にお勧めしたいのが、栃木の奥鬼怒温泉郷と、群馬の万座温泉です。奥鬼怒は、加仁湯や八丁の湯といった宿の送迎バスでしか行けない本当に山奥の温泉で、まさに秘境というロケーションの中で、別世界の雪見が楽しめます。


万座は言わずと知れたスキーリゾートで、大半の宿に雪見露天風呂があるのが特筆されます。スキーシーズンは混雑するので、春がお勧め。春は晴天率が高くなるので、万座に限らず、実はどの温泉でも春の残雪の雪見が最もお勧めです。


●上手な温泉の入り方?
       
十分な水分補給

本当は何度も入るのは体に負担になって良くないのですが、自分自身が
覚悟の上で行っていることなので、他の人に入るなという資格は私には無いと思います。
しかし、だからこそ気を付けていることがあります。それは十分に水分補給をすることです。
  
入浴中に発汗により大量の水分が失われますので、水分が不足して血液が
ドロドロになり、気分が悪くなってしまうことが多いですし、最悪の場合は血管が詰まる恐れもあり、
これを入浴事故と呼びます。

十分な掛け湯

私が自分でも励行していて、人にも勧めたいのは、十分な水分補給と、十分な掛け湯の2点だけです。私の場合、1日に複数回浸かりますので、その都度十分に掛け湯します。
お互いに気分良く浸かるには必要不可欠な配慮だと思っています。見せる為の掛け湯とも呼んでいます。

●いい温泉を見抜く方法があれば、教えて下さい?

種々の事件を契機に情報公開が進んだのは非常に良いことです。
また、「掛け流し」という用語が広く一般に普及したのも有難い限りです。以前はその説明から必要で、しかも短時間では全く理解されない状況でしたから、隔世の感があります。

結局は「掛け流し」が否かを確かめるのが第一歩です。温泉利用状況は掲示することになっているのですが、掲示が行き届いていない施設では自分で確かめるしかありません。
それには、湯船の中に吸い込み口が無いかを確認することです。

ひとつの例ですが「源泉100%」とやたらに強調している施設は要注意です。
循環でも加水ゼロだと、このように表示している施設があるからです。
湯船の湯は元は全て源泉であるという意味の表示でしょうが、循環ろ過すると、
成分の一部もろ過され、少し薄くなりますので、100%という表示は温泉好きには、非常に違和感のある表示です。あと、「掛け流し」と強調された施設でも、循環を併用している施設がありますので、注意が必要です。私はこうした施設は「半循環」と呼んでいます。


●リリースものやイベントなど告知があれば教えください?

オールアバウトで、「日本の名湯」というサイトを運営しています。
「名湯」で検索して頂ければ、どの検索エンジンでも真っ先に出て来ると思います。こちらをクリック
日本中から厳選した名湯だけを紹介する、温泉の質にこだわる私らしいページなので、是非ご覧頂ければ幸いです。
丁度今は、昨年の修善寺の紅葉の様子を紹介していますし、12月には
今年の総集編的な記事も予定しています。さらには、お湯に浸かる動物を見て、
こちらまで癒されるという、一風変わった記事も複数掲載予定です。

投稿者 たまなび : 2008年11月26日 17:09

文化放送へ戻る