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2008年10月15日
なるほど番長 低山ハイキングの匠
なるほど番長 匠魂
今回は、低山ハイキングの匠 工藤隆雄さんをお迎えしました。
工藤さんは、日本大学芸術学部文芸学科講師を務めながら登山歴30年以上のベテラン
関東近県の山にはほとんど登っていらっしゃいます。
著書のひとつ『ひとり歩きの登山技術』は登山家の間で話題の本のひとつです。
まず、この時期、紅葉が楽しめる山をご紹介していただきました。
お薦めの山は
栃木県の日光・中禅寺湖の南岸、
那須岳の姥ヶ平、
山梨の三ッ峠山、
長野県の浅間火山帯の烏帽子岳など。
●登山ブームですが、はじめてチャレンジするならば、どこの山がいいですか?
高尾山(東京都八王子市)あたりから始めるといいでしょう。
陣馬山までつなげると、距離が長くなり過ぎますから、
最初のうちは高尾山だけにとどめておくとよいと思います。
高尾山は四季折々の自然の表情がとても豊かで楽しい山です。
ほか、首都圏であれば、鎌倉アルプス(神奈川県鎌倉市)もお薦め。
道標が分かりやすく立っているので、道にもさほど迷わずに済みます。
伊豆ケ岳もいいですね。
花々を楽しむことができる上、道標の案内もしっかりしています。
●登山ブームの裏で事故や遭難なども増えています
登山で注意しないといけないことは…
どんな低い山でも一歩踏み込んだら厳しい自然に変わりありません。
都会が近いからといって危険が軽減される訳ではありません。
ロープウェイがあるから
その山は安全だと思うのも間違いです。
吹雪の中、ロープウェイを下りて数百メートル歩いて遭難した人もいます。
自然にひたるためには、まず登山靴、雨具、
汗をかいても冷たくならない化繊の下着など
をきちんと用意することが大切です。
そして、自分が歩く山を地図やガイドブック
などできちんと把握してから入って欲しい。山は慎重に入る人には
大きな気持ちで迎えてくれますが、いい加減な気持ちで入った人には、
しっぺ返しが待っていると考えてくださいとのことでした。
●登山の必需品
日帰りでも次の物はかならず持って行きます。
地図、懐中電灯、雨具。これが三種の神器。
これら以外に大目の食料、帽子、サングラスなどなど。
山慣れた人はお握りを三つ持って行きますが、全部は食べずに一つはいざという時の
ために残しておきます。特に懐中電灯はいつもザックの中に入れておきます。
山は都会のように街灯もなく、夜になると真っ暗になります。
懐中電灯がないと一歩も歩けなくなります。
工藤さんは、山に初心者の方でも参加できる山の教室を開かれています。
三ッ峠山や石割山など富士山が見える山を歩く「富士を見る山歩き」とか
紅葉が美しい那須岳やスイセンの咲く富山など季節の花を見られる山を歩く
「フラワーハイキング」などです。
工藤先生の教室はこちら
写真は、先週、山の教室のメンバーが登った姥ヶ平の紅葉です。
投稿者 たまなび : 2008年10月15日 17:02