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2014年09月10日
野球の神様って人はホントに~。
野球の神様は一体何を考えているのか分からない。いろんなことを仕掛けてくる。
先週古巣相手に西武ドームで8回1失点の好投を見せた涌井が今日も好調。
2年目捕手田村のリードに何度も首を振りながら、浅村、おかわり、メヒアの強力打線に狙い球を絞らせない。
その力強くて頭脳的な投球は圧巻だった。
西武先発牧田も、ランナーを出しながらも粘り強い投球で得点を許さない。
やっとスコアボードに『1』が点灯したのは6回裏、マリンズは二死満塁、3-2から今江がアウトコースのボールを見極めた。
前日3試合連続完封負けを喫したマリンズにとって、実に30イニングぶりの得点は、なんと押し出しの四球。
涌井は1500投球回の花束をもらい8回無失点で降板。9回は満を持してクローザー西野をマウンドに送ったが、先頭四球、犠打で、1死2塁の同点のピンチ。
ここでなんと、ライオンズは代打にルーキー森を送ってきた。
勝負は一瞬、初球のフォークボールをものの見事に弾き返されると、あろうことか打球はセンターバックスクリーン右に飛び込んだ。
まさかまさかの逆転弾。
「森君、君、ここで打てちゃうの?!」
この瞬間今季11試合目にしてやっと本拠地初勝利を手にすると思われた涌井の勝ちが零れ落ちた。努めて無表情の涌井。ベンチで万歳をする牧田。立場は逆転した。
さらに、これはマリンズにとって都合の悪いことに、石川と新人王争いをする高橋にセーブを稼がせる機会を与えることとなってしまった。
最高の流れから最悪の流れ。角中はどん詰まりの遊ゴロ。続く今江もファールがやっとな感じで簡単に追い込まれた。
と、思いきや、なんと次の1球。高橋のストレートに今江のバットはドンピシャでコンタクト。
打球はグングン伸びてレフトスタンド中段にまで届いた。
起死回生の同点ホームラン。神様のイタズラはまだ続いていた。
ベンチで今江を迎える西野が頭をポンとたたかれながら、安堵の笑みを零す。
延長11回裏角中が作ったチャンスに福浦が応え、キャリア12度目のサヨナラヒット!!
何が起こるか、どっちの流れか分からないドキドキハラハラのゲーム。今年1番の内容の詰まった試合だった。
結局勝利投手は11回の表2死から登板した益田。
『僅か1球だけの勝利投手投手』となった。
神様ったら、ほんとにもう
かわのをとや
投稿者 文化放送スポーツ部 : 2014年09月10日 08:14