2014年07月26日
デスパイネ貫禄のフリー打撃 キューバで急場をしのげるか!?
22スイング中7本のフェンスオーバー。
そのうち3本はレフトスタンドでワンバウンドした後、西武ドームの外周通路に飛び出した。
セぺダ、グリエルに続くキューバ第3の至宝の登場に色めきだつ報道陣、チーム関係者、スタンドのネットにしがみつくファンの前で、堂々のお披露目だった。
僕の隣で見ていた松本編成統括は、「あれ、アップシューズですよ。スパイク履いたらもっと行きますよ」と手ごたえありの表情を浮かべた。
伊東監督は、「昔ツインズにいたカービー・パケットに似ているね。小柄でずんぐりむっくりだけどフォローが大きくて長打が期待できる。」と語り
29日の日ハム戦でのデビューを睨んでいるようだ。
報道陣からの質問に答える28歳の目には、国の威信を背負って来たことを十分にうかがわせる強い光があった。
「寿司も大丈夫。飛行機も問題なし。クルーズが日本の生活について教えてくれている。チームメイトも歓迎してくれている。」
4年前にデスパイネは、キューバ代表として大学日本代表と神宮球場で戦っている。
その試合で、この日の勝利投手藤岡から「エグイ、ホームラン」をレフトスタンド上段に放っているが、
日本側は、鈴木大地が3ランを放ち追い上げたのをはじめ、キャプテン伊志嶺、リリーフに中後、捕手小池、おまけにアジャ井上と6人もの現マリンズ戦士が名を連ねている。
「あの試合」をネタにデスパイネがチームにいち早く溶け込むことは間違いない。
あとは、実力を発揮できるかどうか。発揮できればマリンズだけでなく、球界全体のBIG NEWSとなりうる素材だ。
残り56試合。
3位日ハムとは現在4ゲーム差をつけられている。
キューバで急場がしのげるか、とってもとっても、とっても楽しみで仕方ない。
かわのをとや
投稿者 文化放送スポーツ部 : 2014年07月26日 07:54