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2014年06月12日
快投雨男!藤岡、今やチームの柱
「ホントにやるの!?」
誰もが雨天中止を疑わなかった。開場時は土砂降り、ピンポイント予報も最悪だった。
それでも球団は、雨が弱まるのをじっと待った。それを信じていた。
試合開始直前、何とか「やってやれなくはないほどの雨」になった。しかし、いつ中止になってもおかしくはない。ハッキリ言ってこれは強行突破だ。
そんな中、藤岡は一人集中を切らさずにいた。
阪神打線を相手に、濡れる指先も、ぬかるむマウンドも、気にする素振りなど微塵も見せずに、7回124球3安打、11奪三振、無失点の好投を披露した。
期待の裏返しで、昨年から藤岡には厳しく接する伊東監督も、藤岡の下に出向き握手した後、ポーンと背中を大きくたたいて、感謝の意を伝えた。
相手のミスと今江の2度の満塁からのタイムリーが飛び出し、
8-3 快勝!
伊東監督は、藤岡の投球を「今季一番」と評した。
ナインから雨男とからかわれる藤岡は「多少ボールが濡れてるぐらいの方が投げやすい」
僕は、藤岡のプロデビュー戦を思い出していた。Kスタ宮城での楽天戦だった。
そういえば、あの初勝利の快投も雨の中だったなあ。
4月に、チーム56年ぶりの新人3勝を挙げ、華々しくデビューしたが、そこから実力を発揮できずに苦労が続いた。
しかし、今季はストレートと、スライダーのキレと精度を上げ、成瀬、唐川が不調の中、今やチームの柱となった。
球団がじっと信じて待っていたのは、雨の弱まりよりも、藤岡の成長だったのかな。
かわのをとや
投稿者 文化放送スポーツ部 : 2014年06月12日 10:13