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2014年04月16日
涌井復活の兆し!その立役者とは?
涌井が好投。
マリンズのユニフォームに身を包み、指揮官と共に掴んだ初めての勝利は、二人の古巣西武から頂いたものだった。
涌井はまだまだ活躍できる。
伊東監督の下ならまだまだやれる。
2人の、「強い子弟関係で掴んだ勝利!!」
と、一般的には思われているが、この復活のドラマには、実はもう一役絡んでいる人物がいる。
かつての西武のトレーニングコーチであり、現マリンズフィジカルコーチの大迫幸一氏である。
大迫コーチは、涌井が新人時代から慕う師であり、肉体だけでなくメンタルな部分にも大きな影響を与えてきた。
大迫コーチは、涌井のここ2,3年の不調の原因は、体幹の弱さにあると見ていた。
キャンプからオープン戦にかけ一向に状態の上がらない涌井に、ウエイトトレーニング中心の体作りから、体幹トレーニング中心のメニューに切り替えさせ、
「かなりキツイ顔になるぐらいやらせている」 らしい。
4月1日の本拠地開幕戦であった西武戦の試合前にも、
「もし、ボールのキレが一変してたらトレーニングの成果だと思ってもらっていい」
と話してくれた。
精神面の話は何かしたのか?と尋ねると、
「もう赤ちゃんじゃないんだから、いちいち言わないよ」と、大人の責任を求めていた。
それから2試合結果は出せなかったものの、徐々に肩のスタミナも付き、
「勝った時が、状態が仕上がった時」と大迫氏が宣言した通り、この日の涌井は心と体のバランスが取れた投球で、ストレートの最速は147キロであった。
5回を過ぎてもスタミナに不安はなく、むしろ尻上がりにパフォーマンスをあげて、
「涌井はあんなもん」と揶揄された敵将をも黙らせた。
伊東監督も「大分いい時の真っ直ぐに戻ってきた。あとは変化球の腕の振りだな」とひとまず及第点。
大迫コーチは、
「それでもまだまだ体は硬いけどね。亀の甲羅をひっくり返して上から押さえつけてるような感じだよ、全然反り返らない」
なのだそうだ。
つまり、それは今後トレーニングを続ければまだまだ伸びしろがあるということではないだろうか。
更なる地元千葉での涌井の進化と、希望を抱えやんちゃに笑う大迫コーチ、まだまだ追いかけたくなってきた。
かわのをとや
投稿者 文化放送スポーツ部 : 2014年04月16日 08:50