2013年04月17日
連敗ストッパー
また西野が止めた。
前回は3連敗、今回は2連敗を受けての登板。負ければ5割が遠ざかる。
しかし、いずれの試合も精神的に追い込まれる姿など微塵も見せず7回途中3失点、自分らしく日ハム打線を手玉に取った。
初勝利の翌日マリンで、本人に自分の持ち味は?と聞くと「三振の取れるフォーク」と答えが返ってきたが、それを警戒したこの日の日ハム打線には緩いカーブが非常に有効だった。
今年で5年目。キャプテン岡田に続く育成出身プレイヤー。
昨年秋に晴れて支配下登録選手となった。
今年の目標が1軍&初勝利だったが、今日で早くも2勝目。
早くもチームの救世主、そして新人王候補に名乗りを上げたといっていい。
キャンプ時から川崎コーチは、
「このチームの投手陣の中で一番のセンスの持ち主かもしれない」
と教えてくれていたが、先週降雨中止の影響で2試合連続プロ入り初先発の上、初勝利を挙げた右腕には、
「あの1日目の大雨、そして2日目の大風の中で集中を切らさず投げ切れるのは脅威」
と期待以上の能力の高さに表情がほころんでいた。
そして「投手陣の刺激になっている」とも語った。
オールスターまでは5割をキープしたいチームにとってこの2勝はただの2勝ではない。
初勝利を両親に自ら電話し報告した富山出身22歳。愛称はその風貌からチェホンマン。
西野勇士。
確かな存在感の大きさは、やがて本家を超える日がやって来るかもしれない。
かわのをとや
投稿者 文化放送スポーツ部 : 2013年04月17日 06:37