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2010年11月14日
日韓クラブチャンピオンシップ2010
3-0
点差以上の圧勝だった。
韓国チャンピオンSKワイバーンズを迎えての大一番の先発は、先の日本シリーズ第4戦で4回降板と、悔しい思いの唐川。
シーズン終盤で離脱を余儀なくされた肘痛の不安も、年内じゅうに払しょくしておきたいところである。
先頭打者にいきなりレフト線を破られピンチを迎えるが、後続を断ち立ち上がりは無失点。
球にばらつきはあるものの緩急を自在に使い、試合前の打撃練習では豪快な打撃を見せ、観客を驚かせたSK打線にフルスイングを許さない。
いまだ日本一の余熱を帯びた三万二千を超えるマリンズサポーターもも左団扇で打線を援護する。
すると2回里崎の内野安打をきっかけに、岡田は投手強襲ヒット。西岡は歩いて満塁。
このチャンスに日本シリーズで一躍全国区に名を挙げた清田が、好調持続のセンター前2点タムリー!
大きな勇気をもらった唐川は、5回を2安打無失点の好投。来年こそは最低10勝の働きを予感させてくれた。
唐川が責任を果たせば、今度はシリーズ男今江が責任感を発揮する番だ。
相手2番手の左腕金からレフトスタンド最上段に飛び込むお祭りソロを放てば、球場が全体がゴリにつられて笑顔になった。
6回からは薮田、内、伊藤の日本一継投で一人の走者も許さない。
そして8回裏のマリーンズの攻撃。
この打席がおそらく日本最終打席になるであろう西岡の名前を、マリンの名物うぐいす嬢、谷保さんがコールすると、今年チームを引っ張り続け日本一の歓喜をプレゼントしてくれたキャプテンに、労いとメジャーへの旅立ちを祝福する大きな拍手が沸き起こった。
結果は三振だったが、ここでさらに大きく温かい拍手の渦が巻き起こった。
ここで両手をたたいた者は、この感動の1年を決して忘れないだろう。
「キャプテン本当にごくろうさま。そしてありがとう。
メジャーで日本人野手のポテンシャルを見せてやれ」
もう一人、この試合を最後にチームを離れ、同じくメジャーを目指す小林宏が9回のマウンドに上がった。
もう、マリンのユニフォームでの勇姿は見られない。
コバヒロも2人を簡単に打ち取り、最後の打者もアウトコースに見逃しの三振でゲームセット。
「ありがとうコバヒロ。いつも少しだけハラハラさせられたけど、勝利の笑顔がカッコよかったぜ!」
シーズン144試合、クライマックス対西武2試合、対ソフトバンク6試合、日本シリーズ対ドラゴンズ7試合、日韓クラブチャンピオンシップ1試合、全160試合の長い長い感動の1年が終わった。
福岡、名古屋に続き3つ目のドームでの胴上げはついに見せてはくれなかったが、西岡が改めて帽子をとりファンに深々とお辞儀をした。
試合終了後30分以上たっても、一万をゆうに超えるマリンズサポーターは名残惜しそうに応援歌を歌い続けた。
主力が抜け来季の戦力は未知数だが、念願のリーグ優勝を果たし、日本シリーズに進出して地元千葉での胴上げを見たいものだ。
それにしても、マリンの名前、何になるのかな?
かわのをとや
投稿者 文化放送スポーツ部 : 2010年11月14日 04:56