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2010年11月05日
史上最大の下剋上へ王手!
猛打爆発!
15安打10得点先発全員安打のの猛攻。
最終回無安打で惜しくも毎回安打はならなかったが、この試合で「千葉マリンスタジアム」の名称としては最後となる地元での今季最終戦を、大きな花火とともに祝った。
何といっても大きかったのは、初回の4点。
ドラゴンズに1点は先制されたものの、前夜の延長負けのショックは微塵も感じられなかった。
西岡が鋭い打球でセカンドエラーを誘ってチャンスメイク。
清田は三振に倒れたが、井口は中田のシュートを技ありのレフト前ヒット。
4番サブローは、ショート荒木のグラブをかすめる内野安打で満塁。
このオイシイ場面でシリーズ男、今江がレフト線に2点タイムリー2塁打。
すると今度は福浦が1,2塁間を破り3点目。
さらにキムテギュンは、痛烈な当りをセンター前に運びます。
なんと、いきなりの5連打。電光石火の攻撃で瞬く間に4点を奪った。
しかし、前夜の延長10回1死満塁の場面で守備固めで3塁に入るや否や、天才的な守備位置で福浦の打球をダブルプレーに処理した堂上が、この日は初回先頭西岡の打球を弾いたことから大量失点を招くとは、野球とは、また日本シリーズとは、つくづく本当に恐ろしいものである。
これで完全に流れはマリーンズ。4回には不調だったサブローに貴重な2ランが飛び出し試合を決めた。
結局サブローは3安打。キムテギュンは4安打。この二人の復調は名古屋では頼もしい。
清田もまた2打点を挙げ日本シリーズ新人打点記録タイの「6」に並んだ。MVPの期待もかかる。
楽勝ムードはおろか、前夜大量のリリーフ陣をつぎ込んだ影響で、9失点もしながらリリーフを出してもらえないドラゴンズ中田の姿に同情さえしてしまう試合となった。
ドラゴンズバッテリーはマリンズ打線の思い切りの良さを恐れ、0-2(ボール)のカウントになると極端にサイン交換の間が長くなる。
対するマリーンズの先発ペンはよく頑張った。
6回途中被安打5、失点1
負ければ向こうに王手をかけられる大事な試合で、プレッシャーをはねのけ試合を作ってくれた。
ストレートの伸び、キレはともに抜群。ナックルカーブも冴え、効果的相手打線を翻弄した。
最終戦を堪能したマリンズサポーターは、試合後のスタンドで名残惜しそうにいつまでも応援歌を歌い続けた。
さあ、決戦は名古屋後で。
スタジアムの正面玄関を出ると、一番最初に目に飛び込んできたのは、チームスローガンである「和」のノボリと、その脇に燃え上がる松明の炎であった。
その様相はまるで戦国時代の陣営。
CS3位から這い上がってきた史上最大の下剋上は、あとたった一つの勝利で達成される。
頼むぜ成瀬!
かわのをとや
投稿者 文化放送スポーツ部 : 2010年11月05日 13:49