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2010年10月31日
あるぞ、マリンで胴上げ!日本シリーズ第1戦敵地で先勝!!
完璧な勝利だった。
5-2
勝利の瞬間、僕は、ナゴヤドームの5階席で数少ないマリサポたちとハイタッチを重ねた。
台風来襲の予想時刻を避け、夜中の雨の高速を飛ばして来たかいがあったというものだ。
待ちに待った36年ぶりのドラゴンズとの頂上決戦。
当初予想された成瀬、チェンの先発であれば、両チームとも36年前の先発投手と同じ背番号で始まるエピソードまで出来上がるところだったが、予想に反しドラゴンズは吉見。
しかし、そんな元OB落合監督のかく乱ももろともせず、日本シリーズ第1戦は、マリーンズ戦士たちが、ホームでの圧倒的勝率を誇るドラゴンズを、全員の力と「和」で抑え込んだ。
試合前から成瀬の目は燃えていた。
「この緊張の戦いが続いた1か月の中で、二皮も三皮もむけた」
と、その成長を語る西本投手コーチの言葉通り、この大舞台でまたも十分に力を発揮し、勝利の道筋を作った。
お立ち台には、清田と今江が上がった。
二回和田、谷繁にソロ本塁打を浴び逆転された直後の三回表、清田は吉見の甘いフォークをセンターバックスクリーンに弾き返し同点にした。
これでポストシーズン三本目。全く頼もしいルーキーである。
シリーズ男今江は、五年経ってもやっぱりシリーズ男だった。
二回の初打席には、落ち着き払った犠牲バントを決めてみせ、三回にはセンター前に決勝タイムリー!
その後もレフトに二本ヒットを放ち猛打賞。
本当に何なんだろうこの男は!?
05年に自身が作った、8打数連続安打の記録も更新してしまうかも。
チームも打っては2本塁打を含む13安打。
打者が有利なバッティングカウントではフルスイング、2ストライクと追い込まれてからはしぶとく粘るというメリハリのある攻略法で、相手ドラゴンズバッテリーのメンタルをグイグイを追いこんでいく。
フルスイングをしているのは和田のみのドラゴンズ打線に比べ、のびのびと打ちまくるマリンガン打線は3万8千の敵地のファンの溜息を誘った。
投手陣も好投を見せた。
このプレッシャーのかかる敵地での第1戦で、薮田、内、伊藤、コバヒロの4人を勝ちパターンで繋げられたのも今後の戦いを睨む上では大きな収穫だった。
一つ心配なのは、2回表にライトフェンス直撃のタイムリーを放ったにも関わらず、走塁で太ももを痛めてしまった大松。
絶好調なだけに大事に至らないことを願いたい。
「とにかく明日が大事。勝って千葉に帰りたい」
そう語った西村監督。
千葉のサポーターも1カ月ぶりに見る地元での勇姿に、大声を張り上げ声援を送ること心から待ちわびていることだろう。
2戦目も勝って、星空を眺めながら帰りたい。
かわのをとや
投稿者 文化放送スポーツ部 : 2010年10月31日 09:02