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2010年08月22日
継投の妙
オリックス・平野佳寿のストレートは
昨日、今日と、まるで唸りを上げるかのように
次々とミットに吸い込まれていきました。
しかも、ことごとく、低めに。
ロッテの打者達がキリキリ舞いするのは当然です。
今日なんか、この平野を起用する1イニング前で
エース・金子千尋をリリーフで使ってるんですよ!
岡田彰布監督の勝利への執念が透けて見えました。
「さぁ、平野が出てくる前に2点差をひっくり返すぞ!」と
意気込むマリーンズベンチは
セオリー無視の継投で反撃の芽を摘まれてしまったのです。
しかも、金子の前には
左の前田祐二・右の比嘉とルーキー2人を巧みに使い分けて
ロッテ打線を三者凡退になで斬りました。
大松を打ち取った後、竹原・的場と右打者が2人並ぶ中で
竹原までは前田に任せて
的場を迎えたところで比嘉にスイッチしています。
解説・笘篠賢治さんの仮説は「福浦を使われたくなかったのでは?」。
確かに、DH・竹原のところで比嘉に代えたら
西村監督も迷わず“代打・福浦”を告げていたはずです。
でも、サウスポーの前田が続投だったため
元々左投手対策でスタメンに名を連ねていた竹原を
そのまま送り出したのかもしれませんよね。
結局、好調・福浦を起用する状況は最後まで訪れなかったのです。
2ホーマーのT-岡田がヒーローインタビューを受ける間
西村監督との頭脳戦を制した指揮官・A-岡田の存在に
僕は一人、思いを馳せていました。
【斉藤一美】
投稿者 文化放送スポーツ部 : 2010年08月22日 23:23