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2009年11月01日
かもめ亭の九月公演、十月公演
ブログの間隔が空きまして面目次第もございません。
そうこうしているうちに、「浜松町かもめ亭」の九月公演、十月公演が無事におわりました。
九月公演は初の試みとなります「二つ目祭り」。
東京落語界注目の二つ目さん四人に御出演いただき、得意の噺をたっぷり披露して
いただくという趣向です。
(9/14(月)開催 於・文化放送メディアプラスホール)
番組は次の通り。
一、からぬけ 立川こはる (前座)
一、権助魚 三遊亭きつつき
一、豊竹や 橘ノ圓満
一、錦木検校 柳家喬太郎 (真打・特別ゲスト)
中入り
一、御血脈 鈴々舎わか馬
一、青菜 春風亭一之輔
特別ゲストの喬太郎師匠をはさみ、期待の二つ目さんが芸を競いました。
ちなみに、きつつきさんは「圓楽一門会」、圓満さんは「落語芸術協会」、
わか馬さん、一之輔さん、喬太郎師匠は「落語協会」、そして前座のこはるは「立川流」
と東京落語の全会派が揃った形でもあります。
力の籠もった高座に、大いに盛り上がった九月の「浜松町かもめ亭」でした!
十月公演は「百栄・兼好二人会」。
じつは昨年十一月も同じく「百栄・兼好二人会」でした。
(10/28(水)開催 於・文化放送メディアプラスホール)
数年間のアメリカ漫遊をへて落語家になった百栄さんと、大学卒業後、サラリーマンや
魚河岸のお仕事を経て落語家になった兼好さん。
歩んだ道は違いますが、昨年(2008年)に真打昇進。
真打としては同期生です。
今回の演目は以下の通り。
一、まぬけ泥 立川こはる
一、マザコン調べ 春風亭百栄
一、目黒の秋刀魚 三遊亭兼好
中入り
一、おつとめ 春風亭百栄
一、一分茶番 三遊亭兼好
今回は、変化球の百栄さんに対し、ストロングの兼好さんというメニューになりました。
「マザコン調べ」は「大工調べ」を下敷きにした書き換え物。
社長夫人であり馬鹿息子の母親でもある「上流夫人」が逆ギレして並べる啖呵がききどころ。
「おつとめ」は桂藤兵衛師匠経由で百栄さんに継承された珍しい怪談風落し噺です。
中入り、トリをつとめた兼好さんは秋の風情たっぷりの「目黒の秋刀魚」と、芝居好きが
あつまった商家での素人芝居の顛末を描いた「一分茶番」で会をしっかりとまとめてください
ました。
※ 十月公演はカメラを忘れた関係で写真がありません。スイマセン。
百栄さんと兼好さん、好対照の二人が個性を発揮した十月のかもめ亭でした。
次回以降も、皆様のご来場をお待ちしています!
浜松町かもめ亭 松本尚久
投稿者 落語 : 2009年11月01日 23:56