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2008年05月27日
『浜松町かもめ亭 寿輔・喜多八二人会』ご来場御礼!
第17回『浜松町かもめ亭』が5月23日(金)文化放送メディアプラスホール で開催されました。
大勢のご来場、有り難うございます!
当日の番組は以下の通りです。
『間抜け泥』 柳家緑君
『あくび指南』 柳家喜多八
『ぜんざい公社』 古今亭寿輔
-仲入り-
『杯の殿様』 柳家喜多八
『文七元結』 古今亭寿輔
寿輔師匠、喜多八師匠はともにコアな寄席ファン(喜多八師匠曰く「友達のいない人たち」)に愛好されている存在。大人向けのちょっとひねった笑いを提供してくれる「寄席のマエストロ」は、それぞれ得意ネタと、ちょっとめずらしいネタの組み合わせで(言うまでもなく貴重かつ有意義であったのは寿輔師匠の「文七」です)観客を堪能させてくれました。
(詳しいリポートは近く「浜松町かもめ亭」公式サイトにUPされます)
また、対照的なビジュアル(喜多八=偽虚弱体質。寄席の風情を追求する芸風。 寿輔=哀しき熱帯魚。偽悪的なビジュアルで客に対峙)のお2人が交互に高座にあがることで、客席の雰囲気がじわっと変化するのがたいへん楽しい二人会でした。最近の二人会は、出演順が「AB中入りBA」と中入りで入れ替わることが多いのですが、今回のように「AB中入りAB」と続くのが効果的であり、面白いと個人的には思います。その意味は二つあり、出演者がテレコになることで、雰囲気が変化するのがひとつ。もうひとつは、片方の演者がトリと中入りになることで、当然、その会の焦点が絞られます。つまり今回のかもめ亭で言えば、フィーチャーされているのは寿輔師匠で、喜多八師匠はその前に出て小品をぴりっと(落語において小品の噺は大ネタに比類します)聴かせるという役まわりになりました。そのほうが会の全体像がハッキリすると思うのですがいかがでしょう。 (余談ですが以前、イイノホールで「談春・白鳥二人会」があったとき、出演順が古式に「談春・白鳥 中入り 談春・白鳥」だったのですが、このときの談春が良かった。ネタは「星野屋」でした。後ろがあるという状況の中で、引き締まった芸になっていたのです)
とにもかくにもお客様ならびに両師匠に感謝です!
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□おまけ□
かもめ亭終演後の打ち上げ風景です。
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さて。今後の予定です。
■ 6月30日(月) 第18回 浜松町かもめ亭 日向ひまわり真打昇進披露会
出演 神田ひまわり改め初代・日向ひまわり(二席) 春風亭小柳枝 瀧川鯉昇
■ 7月7日(月) 第19回 浜松町かもめ亭 立川生志真打昇進披露会
出演 立川笑志改め初代・立川生志 立川志の輔 立川談春
■ 8月29日(金) 第20回 浜松町かもめ亭 怪談噺の会
出演 「猪怪談」柳家喬太郎 「もう半分」五街道雲助
前売り情報などは当ブログおよび「浜松町かもめ亭」公式サイトでお知らせをいたします。
六月公演は現在発売中です。
七月公演は6/7よりチケットぴあで発売開始。
八月公演はかもめ亭6月公演のロビーにて先行発売いたします。
皆様のご来場をこころよりお待ち申しあげます。
松本尚久 (浜松町かもめ亭)
投稿者 落語 : 2008年05月27日 11:40