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2008年03月06日

第14回 浜松町かもめ亭 打ち上げ風景

第14回『浜松町かもめ亭』公演が2月28日(木)、文化放送メディアプラスホールで開かれました。

当日の番組は

『道具屋』  立川春太
『宮戸川』  橘家圓十郎
『風呂敷』  三遊亭遊雀
    中入り
俗曲     春風亭美由紀
『愛宕山』  古今亭菊之丞

でした。

詳細なレポはこちらからどうぞ。

今回出演の菊之丞さん、遊雀さん、圓十郎さんは落語協会の前座仲間。キャリアはそれぞれ違うのですが、圓十郎さんが楽屋入りしたときに、遊雀さんが立て前座(前座のトップ)だったので、ぎりぎり同じ時期の楽屋修行を体験している、「前座仲間」ということになるのだそうです。そのせいもあって、この日の楽屋は和気藹々。そんな楽しい楽屋の雰囲気が高座にも現れた会になったと思います。(遊雀さんの「風呂敷」に出てくる夫婦者が「宮戸川」のお花半七の「その後」だったという連携ギャグには大笑い)
また今回は、「かもめ亭」初の色物として俗曲の春風亭美由紀さんがご出演。色っぽい唄と踊り(春雨)で高座に花を添えてくださいました。また前座も初出演の春太(談春門下)が勤めました。
打ち上げで、遊雀さんが「ホール落語と言うよりは、寄席のように全体でひとつの流れをつくる会になっていた。やっていて楽しかった」と仰ってくださったのが印象的でした。
今回の「かもめ亭」は寄席のような暖かさ、やわらかさの横溢する会になったと思います。

さて終演後はホール隣の会議室にて、恒例の打ち上げが催されました。

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写真左が挨拶をしてくださっている遊雀さん。時計回りに、菊之丞さん、美由紀さん、前座の春太。遊雀さんは旅回りの体験談など色々と楽しいお話を聞かせてくださいました。

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写真右から美由紀さん、菊之丞さん、遊雀さん、寄席文字の春亭右乃香タン、下座の美きえさん。菊之丞さんは「かもめ亭」の数日前、ジャズの北村英治さんのパーティーで、談志師匠と小三治師匠の話し合いという凄い光景を目撃したそうです。

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手前に立っているのが立川春太。赤シャツが圓十郎さん。圓十郎さんは前名の橘家亀蔵時代、文化放送「小西克哉のなんだ?なんだ!」(97年~2000年)のレポーターをしていたことがありました。そのころの思い出話で盛り上がりました。じつは私も同番組の末期にレポーターをやっていたことがありんす。

さて3月以降の「浜松町かもめ亭」ラインアップをお知らせしましょう。

■ 3月21日(金) 第15回 浜松町かもめ亭 川柳川柳喜寿記念会
  出演 川柳川柳 三遊亭圓丈 快楽亭ブラック

■ 4月24日(木) 第16回 浜松町かもめ亭 柳家の会
  出演 柳亭市馬 柳家小袁治 柳家三三  ※ 小袁治・市馬兄弟弟子トーク有り。

■ 5月23日(金) 第17回 浜松町かもめ亭 寿輔・喜多八二人会
  出演 古今亭寿輔 柳家喜多八 二席づつ

■ 6月30日(月) 第18回 浜松町かもめ亭 日向ひまわり真打昇進披露会
  出演 神田ひまわり改め初代・日向ひまわり(二席) 春風亭小柳枝 瀧川鯉昇

■ 7月7日(月) 第19回 浜松町かもめ亭 立川生志真打昇進披露会
  出演 立川笑志改め初代・立川生志 立川志の輔 立川談春

前売り情報などは当ブログおよび「浜松町かもめ亭」公式サイトでお知らせをいたします。皆様のご来場をこころよりお待ち申しあげます。

                               松本尚久(放送作家)

投稿者 落語 : 2008年03月06日 23:21