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2007年11月25日
第11回 「浜松町かもめ亭」は癒し系落語会でした。
第11回「ヤクルト 浜松町かもめ亭」が11月22日(木)、文化放送メディアプラスホールにて開催されました。
番組は以下の通りです。
立川吉幸 「家見舞い」
春風亭一之輔 「茶の湯」
柳亭市馬 「掛け取り」
~仲入り~
林家正蔵 「一文笛」
今回はとてもあたたか味のある落語家さん、演目がならびました。
「家見舞」は、兄貴分の新居を祝おうとする弟分二人の噺。ま、新居祝いの品がトンデモナイのですが。
「茶の湯」は、自己流の茶の湯を風流だ風流だと言って楽しむ?ご隠居と小僧さんの噺。
「掛け取り」は、年の暮れ、ツケ(借金)を払えない男が趣向尽くしでなんとか借金取りを追い返してしまう噺。活躍するのは亭主ですが、女房とのやりとりが実にいい。
この三席は、いずれも江戸庶民の日常生活を描いた落語らしい落語で、じつにほのぼのします。
「一文笛」だけはスリの世界を背景にした噺ですが、善意がおこした事件と救済がコンパクトに描かれ、人情味あふれる一席になっています。
演じてくださった皆さんも、今回は揃って癒しのある芸風。
冬場の落語は、かく暖かくあってほしいものだと思いました。
落語を聴いているときくらい、ほっとしたいではないですか。
(詳細なレポートは近く「浜松町かもめ亭」サイトに掲載いたします)
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恒例によりまして、終演後、ホール隣の会議室で打ち上げを開催いたしました。
写真1 芸の話を交わす正蔵さんと市馬さん。正蔵さんはいま「淀五郎」に取り組んでいる
とのことで、「淀五郎」と「中村仲蔵」のポイントの置き方の違いなどをお話しています。左端に小さく写っているのがお囃子担当の笹木美きえ師匠です。
写真2 右から何かを企む立川こはる、録音監修の草柳俊一氏、寄席文字の春亭右乃香さん(女子高生バージョン)。
写真3 くたびれて着席飲みに移行する皆さん。左から一之輔さん、正蔵さん、右乃香さん(妙にいろっぽい)、吉幸さん。
写真4 同じような写真。一之輔さんは落語界のキアヌ・リーブスと言われています。左端、松本(私)。たいして働いていないのに草臥れているかも。
さて次回、第12回公演は12月19日(水)開催。立川流忘年会として談春、文都、談笑、志ら乃の出演です。
そして新年は一周年記念会を1月23日(水)に開催。出演は喬太郎、小満ん、栄助、弥助、こはるです。
皆様のご来場をお待ちしています。
浜松町かもめ亭http://www.joqr.co.jp/kamome/
松本尚久 放送作家
投稿者 落語 : 2007年11月25日 23:07