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2007年10月31日
鶴瓶さんのお葬式。
いやー。鶴瓶さんはすごいなぁ。
そして支えたスタッフさんたちも凄いなぁ。
「第1回落語大秘演会」
笑福亭鶴瓶さんが、全国8都市、21公演に挑戦中です。
スゴイ。
まず、場所がスゴイ。
京都・南座。大阪・松竹座・そして東京は歌舞伎座。など。
そしてかけるネタもスゴイ。
鶴瓶さんの師匠・故六代目 笑福亭松鶴さんの十八番、「らくだ」。
あんな大きな会場で、たった一人。
いったいどんな「らくだ」になるんだろう・・・。
・・・・・・・・・スゴかったです・・・・・・・・・・。
「ここ何年かで落語を演り始めた私が、こんな大きな会場で喋らせてもらえることに感謝します。」
と私服で登場した鶴瓶さん。
「スタッフだって同じように最近落語に触れ始めたんですから、何も分かってません。
何も分からないスタッフが”らくだ”と聞いて、こんなもんを考えました。」
・・・回転する舞台。すると・・・。
ババーン!
そこには何と、鶴瓶さんの葬儀祭壇が!!!
大きな鶴瓶さんの遺影、そして数え切れないほどの菊の花。
そしてその前には、らくだに出てくる棺桶がわりの菜漬の樽(笑)。
そして始まる、鶴瓶さんの葬儀(笑)。
ひとしきり葬儀がとり行われ・・・「鶴瓶さんの最後の高座は”らくだ”でした・・・。」で、本編へ。
なんて見事なんだろう。ステキなアイディアだなぁ。
そして鶴瓶さんの”らくだ”。
落とした死骸のかわりに入れられた泥酔の願人坊主の一言、「冷やでいいからもう一杯」、のサゲ。
・・・・・では終わりませんでした。
また主人公らくだにスポットライトが当たるのです。
・・・・・・・・・・・またまた主人公への愛情を感じた高座でした。
聞き手が想像して成り立つ芸能。何て面白くて奥深いんだろう・・・しみじみ・・・な文化放送 吉田涙子でしたん☆
投稿者 落語 : 2007年10月31日 11:20