2008年08月06日
信越放送 ・ 信州の温泉旅館エコロジーへの挑戦
7月30日(水)
信州は全国でも北海道に次いで温泉地が多い。
ここで、昨年から自然や環境にやさしい御もてなしをしようという
宿泊施設の環境運動が行われている。
その一環として「信州エコ博覧会」があるが、何と142軒のホテル、
温泉施設が登録している。
滋賀高原の麓にある渋温泉。その老舗旅館「金具や」も登録している。
9代目の若主人は「くつろぎに、快適な場所を求めてこれまでの旅館、
ホテルですが、そればかりではだめ」とこんな取り組みをしている。
お湯を屋上にくみ上げ、熱交換器にかけ、広間や客室に届ける事で
冬の暖房を行っている。これまでは灯油だけで、年間6万キロリットルを
使っていたが、このやり方で8千キロリットルに減った。
CO2に換算すると15万キログラムから2万キログラムに減った計算に
なる。さらに、使い終わったお湯は温泉街の道路の下に流し、
雪を溶かす事に使われている。
1300年の歴史を誇る北信濃の温泉地野沢温泉でも、20軒の旅館が
エコ博に登録している。
温泉旅館「かわもとや」は摂し65度の熱い温泉を使って、観光客の
暖房に「湯たんぽ」を出している。
かわもとやの社長はこう話す。
「好評です。文明が進み燃料の無駄使いが多くなり
環境にやさしくなかった。エコ博に参加し、エコロジーをあらためて
考えるようになった」
「エコロジー」のキーワードは若い経営者の意識を確実に変えつつある。
投稿者 文化放送報道部 : 2008年08月06日 07:32