2008年07月09日

和歌山白浜町 松露の復活が地球温暖化を救う

7月3日(木)

太平洋に面した和歌山県白浜町、世界遺産の熊野古道大辺路の
入り口で、松林が広がる風光明媚な所である。
近年、この大浜海岸にある800メートルの松林で、
日本のトリュフといわれる高級珍味のきのこ「松露」が採れるようになった。
世界遺産がきっかけで、地元住民「中みのりの会」のメンバーが
松林の保全のために、堆積した松葉の清掃、植樹などを行ったところ
「松露」が採れるようになったという。
昔は松葉をお風呂などの燃料として使っていたために堆積することは
なかったが、石油燃料に代わったころから下草や松葉の堆積が多くなり、
「松露」も採れなくなっていた。
 地元の子供たちは「松林は塩害から人の命を守ってくれる。
津波の被害も守ってくれる。一生懸命にやらなくては」と話す。
 清掃などをやっているメンバーは「松露が採れる安全な昔の生態系に
戻ってほしい、その引き金になれれば」と話した。
春と秋に採れる「松露」の復活が松林を元気にし、海の生態系に
いい影響を与えてくれるだろう。

投稿者 文化放送報道部 : 2008年07月09日 07:38