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2020年07月06日
室井昌也さんが選ぶ 韓国プロ野球 注目トピックランキング
7月6日放送
『岩本勉のまいどスポーツ』は
今年5月18日に引き続き
“韓国プロ野球の伝え手”
室井昌也さんがリモートでご出演。
先月、制限付きでの観客の入場を認める方針が
発表された(※) 韓国プロ野球の現状や
開幕(5月)からここまでのシーズンで
室井昌也さんが注目した話題・選手
ベスト3を教えていただきました。
(※)韓国の文化体育観光部 中央災難安全対策本部 発表
◆ 観客の入場解禁 決まらず
日本のプロ野球は今月10日から
最大5千人の観客を入れて試合を開催します。
一方、韓国プロ野球 KBOリーグは
日本より先に開幕したものの
ソウル市内で集団感染が確認されたこともあり、
観客を入れる公式戦開催日は未定。
すでに
観客入場が解禁になった場合の受容数や
応援の規制などの準備は整えており、
正式決定を待つ状況となっています。
室井 「プールとか、そういったところは
営業を再開しているところが
あるんですね。
『なんで野球は まだなんだよ』って
もどかしい気持ちを
持っている人たちが多いですね」
なお、開幕直後は
“ソーシャル・ディスタンシング”が重視され
選手は試合中、極力接触を避けていましたが
現在は
ハイタッチ、ハグも行われているそうです。
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◆ 2020 韓国プロ野球 注目ランキング ベスト3
★第3位 9年ぶりの日本出身選手
『早実の腕立て王子』が奮闘中
2010年、夏の甲子園大会、
ネクストバッターズサークルで腕立て伏せを行い
「腕立て王子」として話題になった
当時・早稲田実業2年の
安田権守(やすだ・こんす)選手が
今シーズンから斗山(トゥサン)ベアーズでプレー。
(27歳/右投左打の外野手)
在日韓国人3世で
韓国KBOリーグでの登録名は、アン・グォンス。
外国人枠ではなく一般の選手と同様
ドラフトを経てベアーズ入り。
日本出身選手が韓国球界でプレーするのは
2011年の門倉 健投手(サムスン・ライオンズ)
金村大裕投手(SKワイバーンズ)以来
9年ぶりです。
安田権守(アン・グォンス)選手は
足が速く、守備がうまいタイプの選手で、
試合終盤に代走や守備固めで登場する機会が多く
細かい野球をする
ベアーズのチームカラーにもマッチ。
室井 「“大活躍”ということではないと
思うんですけど
ゲームの大事な場面で欠かせないような、
試合の“スパイス”になるような
選手だと思いますね」
活躍が続けば
いずれNPB入りの可能性もあるでしょう。
★第2位 元・阪神の守護神
日・米・韓で通算400セーブ達成
2014年、15年に阪神で通算80セーブを記録し
メジャーリーグを経て
昨季途中、韓国に復帰した、
オ・スンファン(呉昇桓)投手(37歳/サムスン・ライオンズ)が
6月16日、日米韓通算400セーブを達成。
岩本 「“石直球”ですよね」
※ セーブの日本記録は
元中日・岩瀬仁紀投手の407
室井さんは、オ・スンファン投手が
37歳(今月15日で38歳)という年齢を感じさせずに
球の力をキープしている点に注目。
室井 「キャッチボールしていても
一切、山なりにならないんですよね。
三塁のベースの前で守備練習をして
一塁に投げる球も一直線!」
岩本 「“石直球”は打者発信らしく
バットにボールが当たった時
石のように重たいんだって。
ズドン!と」
★第1位 新たな日本キラーになりそうな
サウスポー 登場
これまでの国際大会では
ク・デソン(2000年 シドニー五輪)
キム・グァンヒョン(2008年 北京五輪)
ポン・ジュングン(2009年 WBC) といった左腕投手が
日本の前に立ちふさがりましたが
韓国の新たなサウスポーエースとして
期待を寄せられているのが
ク・チャンモ投手(23歳/NCダイノス)です。
2017年に開催された、24歳以下を中心とした
「アジアプロ野球チャンピオンシップ」で
初めて代表入り。
初球、バッターの手が届きにくいところに
直球でストライクを取り、
その後、
ストライクゾーンからボールになるような
カーブ・スライダーで空振りを取れる投手。
室井 「今、侍ジャパンと対戦させたいな、と
魅力のあるピッチャーですね」
侍ジャパン・稲場監督が去年9月、
韓国を視察した際に
「プレミア12」で代表入りするか
注視したことも話題になりました。
室井 「昨年よりもさらに
グレードアップしているので
今の状態を稲場監督が見たら
どう思うのか、聞いてみたいですね」
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◆ サスペンデッドゲーム実現
注目トピックス ベスト3以外の話題は
35年ぶりにKBOリーグ最多連敗記録に並んだ
ハンファ・イーグルスの18連敗や、
開幕の遅れに伴い
過密日程を避けるために立てられた施策の一つ
「特別サスペンデッドゲーム」の実現などを
ご紹介いただきました。
ハンファ・イーグルスの
連敗ワースト記録がかかった
6月13日のトゥサン・ベアーズ戦は
試合中に雨が降り続け
3回裏ノーアウトの場面で
「サスペンデッドゲーム」となりました。
従来のように「ノーゲーム」にはせず
ゲームは翌日、中断した時点から再開。
(5回まで進み試合が成立した場合はコールドゲームで試合終了)
イーグルス対ベアーズは
翌日も同一カードが予定されていたため
再開したゲームと合わせて
ダブルヘッダーが実施されました。
なお、再開された試合は
イーグルスがサヨナラ勝ちを収めて
2日がかりでの連敗ストップを果たし
記録更新を免れています。
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・2020年05月18日
投稿者 文化放送スポーツ部 : 2020年07月06日 18:30