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2020年05月18日

38日遅れの開幕 ~ 室井昌也さんに聞く 韓国プロ野球

 5月18日放送
 『岩本勉のまいどスポーツ』のゲストは
 “韓国プロ野球の伝え手”
 室井昌也さんがリモートでご出演。

 新型コロナウィルス感染拡大の影響により
 当初の予定より38日遅れて
 今月5日に開幕した韓国プロ野球について
 韓国球界の取り組み、現状などについて伺いました。

 また、2006年1月、現役引退を表明した
 ガンちゃんに伝わることなく幻となった
 韓国球界からの獲得オファーについて、
 当時、仲介役を務めた室井さんから
 衝撃の真実が明かされました。

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 この日の放送はラジコ(radiko.jp)の
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◆◆ 室井昌也さん プロフィール ◆◆

 1972年、東京都出身、47歳。(放送日時点)

 2002年に韓国プロ野球の取材活動を始め、
 2004年から編著書
 『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』を毎年発行。

 著書はほかにも
 『野球愛は日韓をつなぐ』(論創社)
 『ラジオのお仕事』(勉誠出版) などがあり
 韓国のスポーツ紙ではコラムを連載。
 Yahoo!ニュース 個人コーナー
 記事を配信中。

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  2006年 サムスンが 岩本勉 獲得に名乗り

 これまで室井昌也さんは野球場での取材時、
 ガンちゃんを見かけることはあっても
 言葉を交わすことはありませんでした。

 しかし、14年前から岩本 勉さんに
 ずっと伝えたいことがあったといいます。

 実は、2006年
 ファイターズを自由契約になっていた
 岩本投手に対し
 韓国のサムスン・ライオンズが
 獲得の名乗りを上げていたのです。

 岩本投手は2005年オフ、
 日本ハムを自由契約になりましたが
 山梨県で自主トレーニングに励み、
 他球団での現役続行を目指していました。
 その中には、韓国球界入りの選択肢もあったのです。

 岩本投手の希望を
 元日本ハム投手・宇田東植さんから伝えられた
 室井さんは
 韓国の球団に獲得の意思を確認。

 すると、かつて中日で活躍し
 日本球界の事情にも詳しい
 (岩本投手とも面識があった)
 当時サムスン・ライオンズの
 宣 銅烈(ソン・ドンヨル)監督が
 岩本投手獲得の意思を示しました。

 時期は2006年1月。
 室井さんは早速、報告しようとしましたが
 岩本投手は自主トレで
 足を捻挫したことから現役続行を断念。
 引退およびホリプロ所属を発表しました。

室井 「一歩遅かった・・・。けど、
     この人生もいいんだろうなと思って
     見てたんです」


 ガンちゃんは、宣銅烈監督の獲得表明を
 後日、知人から聞かされていましたが
 これほど現実味を帯びていたとは
 思っていなかったそうです。

岩本 「そんな数日のタッチ(の差)で!?」

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 室井昌也さんは、この時もし岩本 勉投手が
 サムスン入りしていたら・・・と
 妄想を膨らませたそうです。

 2006年はガンちゃんの古巣
 北海道日本ハムファイターズが日本一に輝き、
 韓国プロ野球では
 サムスン・ライオンズが韓国シリーズを制覇。

 11月には東京ドームでアジアシリーズが行われ
 両チームは予選リーグで激突。

 岩本 勉投手が
 慣れ親しんだ東京ドームのマウンドで
 古巣ファイターズの前に立ちはだかる――
 という場面が見られたかもしれなかった・・・

室井 「古巣相手にアジアチャンピオンをかけて
     投げてたんじゃないかと
     妄想しちゃったんです」


岩本 「どっかで一度対談したいな、
     宣さんと!」


室井 「僕、それ取材したいですね」

岩本 「ちょっとそれ実現させましょうね」

 まさに運命のすれ違い――。
 岩本 勉が捻挫をしなければ・・・
 宣銅烈監督の獲得表明が数日早ければ・・・

 韓国のマウンドに立つガンちゃんの姿が
 見られたかもしれません。

長 「・・・鳥肌立ちました」

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  韓国プロ野球 開幕までの道のり

 韓国は日本よりも早く
 新型コロナウィルスの感染の影響を受け、
 2月中旬以降、感染爆発も見られました。

 韓国球界は
 選手の外部との接触を徹底的に防ぎ、
 球場に出入りする業者に対して
 PCR検査を受け「陰性」の判定を受けた人しか
 関わることができないようにするなど
 厳格なルールを徹底。

 韓国プロ野球の開幕日は
 3月28日から延期されましたが
 4月21日の緊急理事会で
 当初の予定より38日遅れとなる
 「5月5日」に決定。
 無観客でスタートしました。

 試合数は通常通りの
 シーズン144試合での開催を予定。

室井 「韓国の各球団って大きな企業が
     親会社でついてるじゃないですか。
     もし関係者から感染の方が見つかると
     親会社にも迷惑がかかるし、
     『絶対に出さない』
     自分たちが感染者を出してしまったら
     『リーグが止まる』っていう
     一体感がものすごかったですね」


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  韓国プロ野球の魅力 / 注目選手

 韓国プロ野球は
 日本のプロ野球よりも「粗さ」があるものの
 一方で、試合の終盤に5、6点の大差があっても
 一気にひっくり返る
 ドラマチックなところに
 魅力があると語る室井さん。

 今シーズン注目の選手は
 日本でプレーした経験のある
 呉 昇桓(オ・スンファン)投手
 李 大浩(イ・デホ)選手をピックアップ。

室井 「(イ・デホ選手は)今年38歳ですけど
     頑張ってますんで
     ぜひ注目していただきたいですね」


 韓国プロ野球の最新情報は
 室井昌也さんが配信している
 Yahoo!ニュース(個人コーナー)や
 室井さんが手掛けている
 韓国プロ野球応援サイト「ストライク・ゾーン」
 室井さんのブログ、SNSなどをチェックしてください。

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投稿者 文化放送スポーツ部 : 2020年05月18日 18:30