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2019年07月15日

斎藤雅樹×岩本 勉  先発完投の美学

 7月15日の『岩本勉のまいどスポーツ』
 6月10日に引き続き
 “平成の大エース”“ミスター完投”
 斎藤雅樹さんが登場!

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 球史に残る大記録「11試合連続完投勝利」
 伝説の最終戦・同率決戦「10・8」
 舞台裏を伺ったほか
 斎藤雅樹さんやガンちゃん
 現役時代と比べて大幅に減少している
 先発ピッチャーの「完投」についての
 考えをお聞きしました。

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  11試合連続完投勝利

 斎藤雅樹さんのプロ1年目に
 サイドスロー転向を助言した恩師
 藤田元司さんが監督に復帰した1989年、
 斎藤さんは11試合連続完投勝利
 プロ野球新記録を樹立!

 斎藤さんの直前の2シーズンは
 すべて「中継ぎ」登板でしたが
 1989年は「先発」で起用され、本領を発揮。
 藤田監督の「先発完投」の方針もあり、
 投手の分業制が確立した近年のプロ野球では
 もはや実現不可能とも言えそうな
 大記録が生まれました。

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  1994年「10・8」“優勝決定戦”

 1994年のセ・リーグは巨人、中日が
 最終戦での直接対決を残して同率首位。

 10月8日、ナゴヤ球場での最終戦は
 勝った方が優勝となる
 文字通りの優勝決定戦に。

 長嶋茂雄監督率いるジャイアンツは
 先発・槙原寛己(1回0/3)
 2番手・斎藤雅樹(5回)
 3番手・桑田真澄(3回)
 先発の柱3投手のリレーでドラゴンズを下し
 リーグ優勝を達成。

 斎藤さんは10月6日に先発登板してから
 中1日でのロングリリーフとなりました。

 総力戦を覚悟し、登板機会があれば
 いつでもマウンドに上がるつもりで
 試合に臨んでいた斎藤さん。

 戦前は、試合展開により
 斎藤雅樹さんと、左の宮本和知さんが
 2番手候補でしたが
 先発・槇原さんは不運なヒットも多く
 2回裏、2-2の同点に追いつかれ
 ノーアウト1、2塁の場面で
 斎藤さんにスイッチ。

斎藤 「『こんなに早く来ちゃったの?!』
     っていう感じだったんですよね」


岩本 「体の張りとか
     なかったんですか?」


斎藤 「ありました」

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 斎藤雅樹さんが“野球人生で一番の出来事”
 と振り返る「10・8」――。

 その前夜には
 長嶋茂雄監督が宿舎の自室に
 【翌日の最終戦に登板した3投手を呼んだ】――と
 されていますが、実際は・・・

斎藤「槙原さんと桑田は
     呼ばれてるみたいなんですよ。
     僕は呼ばれたないんですよ。
     だけど監督は【3人を呼んだ】
     言ってるみたいで、
     僕、呼ばれてないです


岩本 「2日前にしっかり
     仕事をこなされてるんで、
     本当はあまり使いたくなかった・・・
     それにしては5イニングか。
     まぁまぁ重要な・・・。すご!」


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  完投を目指せ!

 近年のプロ野球では、
 昭和や平成初期と比べ完投数が激減。
 先発ピッチャーは投球数「100球」を目安に
 交代するケースが目立ちます。

斎藤 「130球ぐらいは平気な顔して
     投げてほしいなと思うんです」


岩本 「100球で降りるんだったら
     中4日でガンガン回れ、と。
     130球でも、経験上
     疲れは取れます!
(中)6日あれば」


斎藤 「ガンちゃんとか僕が
     やってた時よりも
     バッターの質は上がってるよね。
     だから3巡目、4巡目になると
     つかまる可能性は高いから、
     完投となると難しいというのは
     わかるんですよね」


岩本 「心の中で『全部投げ切る』
     っていう気持ちは持っといてほしい」


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 バッターのレベルが上がり
 とりわけDH制のパ・リーグでは
 1番~9番まで、どの打順の選手から
 ホームランが出てもおかしくないのが
 現代の野球。

 簡単にアウトを取れるバッターがいないため
 ピッチャーはすべての打者に対して
 全力投球が必要。
 「完投数の減少」にも
 少なからず影響を与えているでしょう。

岩本 「今は1番から9番まで全部
     全力だから
     100球
(を目安に交代)
     納得できるんですよ。
     でも、自分でケリつける
     ピッチャーでいてくれ――という
     ・・・古いかな?考え」


長 「いや、私はそっちのタイプなので。
     投げ切りたくないですか?
     自分のこの試合。
     なんで他人に決められなきゃ
     いけないの?
     まぁ、チーム戦だからですけど」


岩本 「そういう美学は
     どこかに持っていてほしいな
     とは思いますよね」


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斎藤 「投げ終わって、勝って
     最後マウンド付近で
     ハイタッチするじゃないですか。
     あれ、やりたくないかな??
     と思うんですよ。
     あそこにいないことにはできないわけで。
     ベンチで勝ったの見届けたら
     ただ待つだけじゃないですか。
    
(ハイタッチの)列に入るだけ」


岩本 「汗ビチャビチャで、達成感で
     ハイタッチしたいですよね。
     完了したくないのか?と。先発完了。
     完投・完封したくないのか?と。
     気持ちだけでもいいから
     持っといてくれ!」


斎藤 「できる・できないは別にして
     気持ちは持ってほしいよね」


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 ▲番組を“完投”して、ハイタッチを交わす斎藤雅樹さんとガンちゃん

 
斎藤雅樹さんの前回2019年06月10日
  ご出演
の模様は こちら

投稿者 文化放送スポーツ部 : 2019年07月15日 18:30