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2018年10月22日
パ・リーグ CSファイナルステージ 徹底解説
10月22日の『岩本勉のまいどスポーツ』は
前日21日、福岡ソフトバンクホークスが
リーグ優勝の埼玉西武ライオンズを下した
パシフィック・リーグ クライマックスシリーズ
ファイナルステージの戦いについて
ガンちゃんが徹底解説する
ナマッパ をお送りしました。
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◆ ホークスの勝因
2018年 パ・リーグ CSファイナルステージは
ソフトバンクが「4勝2敗」で勝利!
(リーグ優勝・西武のアドバンテージ1勝を含む)
2年連続 日本シリーズ進出を決めました。
両リームの勝敗を分けたポイントとして
ガンちゃんが挙げたのは・・・
◆ 第4戦 H 柳田 1回 先制2ラン
アドバンテージ含め西武にとって
□●○● ⇒「2勝2敗」で迎えた第4戦。
「勢いが行ったり来たりした」この短期決戦で
次に勝利して“王手”をかけたチームが
俄然、勢いづくか――という試合で
ホークスは1回表 2死一塁から
4番・柳田悠岐が先制2ラン!
高く上がった打球がレフトスタンドに飛び込みました。
ガンちゃんは現役時代の経験から、
隙間がある「メットライフドーム」の構造上、
風がセンターに向けて吹き込み、
高く上がったフライの打球は
いわゆる『ホームラン風』の影響を受けることを指摘。
岩本 「あそこはフライを
高く上げれば上げるほど、風の影響がある。
あの球場には風が吹く。
ホームラン風なんです」
結局。第4戦は「8-2」でホークスが勝利。
岩本 「ホークスの勢いが
ほんまもんやな、と。
戦力を上回る、何か
“エクストラパワー”というのが
ここに存在するんや、と思った」
◆ 第5戦 H グラシアル 1回 セーフティーバント
後のないライオンズ先発・ウルフの立ち上がりを攻め
ホークスは1回表 無死一、二塁の場面で
3番・グラシアルが一塁前へプッシュバント!
このプレーにはガンちゃんも思わず
「あっ!?」と声が出たほど――。
不意を突いたセーフティーバントが決まって
満塁とし、続く4番・柳田の
走者一掃3点適時二塁打を呼び込みました。
グラシアルはキューバ出身。
国際試合が多く、トーナメント戦の
経験が豊富なキューバの選手は
よく使う戦法(※)で、
(※ 送りバントではなくセーフティーバント)
ガンちゃんもグラシアルのバントを
「やり慣れている」と感じたそうです。
岩本 「あんなに見事にかき回されたのは
(ライオンズにとっては)重かった」
◆ 第5戦 L 秋山翔吾 2盗“失敗”でリクエスト
5回裏、ライオンズが2点を返し
2-3と1点差まで詰め寄ると、
さらに秋山翔吾がヒットで出塁。
2死一塁から秋山が2盗を試みますが
判定はアウト。
辻監督がリクエストを要求すると
異例の約10分にも及ぶ協議の末
判定は覆ることなく「アウト」。
岩本 「タイミングは
プロの目から見て『セーフ』です」
ここで立ちふさがったのは
「リクエスト制度」の定義――。
ファースト(第一)ジャッジを
リプレー検証によって覆すためには、
覆すための確かな映像が
確認できなければならないのだそうです。
秋山選手のスライディングによって
土煙が上がり、
右足がセカンドベースにつく瞬間が
隠れてしまった?!
結局「アウト」を「セーフ」に覆すための
検証ができる映像がなかったということなのでしょう。
岩本 「(鮮明に)映り過ぎて
スパイクをも隠すくらいの“土煙”が
臨場感で(=臨場感を表すように)
映ってんねん」
岩本 「試合を振り返って
もしあれがセーフだったら
そのまま得点になり、
逆転をした可能性が高かった。
追いつけば、
きょうの試合(第6戦)で
ライオンズが勝ってた可能性も
生まれるわけでしょ。
野球の面白いところ、
クライマックスの面白いところが出た」
そのほか、ホークスの勝因として
ケガをしていた内川聖一選手が
ベテランであるにもかかわらず
“ラッキーボーイ”になったことや、
その内川選手がスタメンで活躍しても
第5戦では控えに回ったこと――、
松田宣浩選手がスタメンから外れても
ベンチの最前線で
元気いっぱいの明るさで
味方選手の 送り出し/迎え入れ を行ったことも
チームの力と分析。
岩本 「ベンチワークをも戦力に変える
“マッチ”の野球観の凄さ、
これもあると思う」
投稿者 文化放送スポーツ部 : 2018年10月22日 18:30