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2013年12月16日

元近鉄・巨人・横浜 阿波野秀幸コーチ

■12月16日の放送は・・・
  トレンディーエースと
  (笑いも)とれるでぇ エース 対談

 この日のゲストは
 ガンちゃんが1軍で活躍する前に
 近鉄のエースとしてパ・リーグを盛り上げた
 巨人2軍投手コーチ・阿波野秀幸さん。

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 阿波野秀幸コーチ プロフィール

 1964年7月生まれ。横浜市出身。49歳。

 桜丘高校、亜細亜大学を経て86年のドラフト会議で
 近鉄、巨人、大洋の3球団1位競合の末、
 近鉄に入団。
 サウスポーから繰り出すスクリューボールを武器に
 1年目(87年)15勝でパ・リーグ新人王
 3年目(89年)19勝でパ・リーグ最多勝
 リーグ優勝の胴上げ投手
 その後、巨人、横浜に移籍し、
 ドラフト1位指名をした
 3球団すべてのチームで、プレー
 および日本シリーズ出場を果たす。

 1988年、
 近鉄の最終戦でパ・リーグ優勝が決まる伝説の激闘
 「10・19 川崎球場ダブルヘッダー」では
 10月17日の先発から中1日登板、
 ダブルヘッダー連投。
 近鉄は優勝を逃し
 “悲劇のエース”として脚光を浴びる。

 日本ハム・西崎幸広、西武・渡辺久信、
 阪急・星野伸之らとともに
 トレンディーエースとして人気を集める。
 (敬称略)

 現役引退後は
 巨人、横浜でピッチングコーチを歴任。
 現在は、巨人2軍コーチ。

 新人王レースを制す

 阿波野さんは
 ガンちゃんの先輩・西崎幸広さんとの争いの末、
 1987年のパ・リーグ最優秀新人を受賞。
 両者の成績は以下の通り拮抗していましたが・・・

 阿波野:32試合 15勝12敗 (完投22/完封3)
   249回2/3 防御率2.88 奪三振201
 ◆西崎 :30試合 15勝 7敗 (完投16/完封4)
   221回1/3 防御率2.89 奪三振176

 受賞の決め手の一つには、投票する記者も認める
 人柄の良さもあった
 ――という声が当時聞こえたようです。

岩本 「阿波野さんの方がマスコミに
     やわらかく接することが多かった。
     西崎さんは、誤解を生んだと聞きました」


阿波野 「“人柄”ですって」

 人柄の良さは、この日の放送でも発揮されました。

 かつてアイドル的人気を誇った阿波野さんは
 日生球場から帰る際、
 ファンのサイン攻めにあって・・・

  日生球場では公道(横断歩道)を渡った先に
  駐車場があったため
  公道でサインや写真を求めるファンに囲まれると
  大混乱を招きます。
  そこで、
  青信号と同時にダッシュ!・・・したものの
  ペンのキャップを外して待つファンに
  追われて・・・

阿波野 「サインをもらえない
      とジャッジしたファンが
      僕に“サイン”を逆に
(服に)
      してくれるわけですよ」


岩本 「今の聞いた?
     『落書き』してきたんですよ。
     “サインくらい書けよ!”というのを
     丸く発言していただける――
    
(さすが)新人王ですね」


  以後、日生球場対策として
  黒い服を着用するそうになったそうです。

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 1軍・2軍 コーチの役割

 1軍ピッチングコーチも経験された
 阿波野さんは現在、2軍を担当。

 2軍には、若手選手だけではなく
 実績はありながらも不調やケガで調整中の選手、
 外国人選手など、
 様々な立場の選手がいることから、
 コーチとしての仕事も多岐にわたり
 「やりがいを感じている」そうです。

 勝利優先の1軍では
 コンディショニングやコミュニケーションを重視。

 不調で2軍にきる選手に対しては
 「それを立て直すことが仕事」――。 

阿波野 「(コーチとして面白身を感じるのは)
      2軍の方が面白いんじゃないですか」


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 また、自信満々でプロ入りした若手に対しては
 「さりげなく気付かせること」
 大事にするのが阿波野流。

阿波野 「今のままでは通用しないから
      変えなきゃいけない、というところも
      直接的に言うと
      受け入れられないじゃないですか」


岩本 「個人の長所を伸ばしながら
     スパイスを入れていく――
     少々 年をとってから、
     指導を受けたかったです。
     若い時は人の話聞かれへんかったかな
     と思うんで、年 食ってから
     『お前の長所は・・・』と説かれたら
     違った野球観が生まれたのかな」


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 7歳の年の差がある
 阿波野さんとガンちゃんちゃんですが
 現役時代も
 西崎さんを通じて食事を共にするなど
 交流があった両者。
 最後は、阿波野さんが岩本投手
 縦に大きく曲がるカーブ絶賛して締めくくり。
 ここでも人柄の良さを垣間見ることができました。

 次週12月23日(月)
 近鉄時代の伝説の数々について
 お伺いする予定です。
 どうぞお楽しみに!!

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 ◆12月23日は 球史に残る「10・19」
  近鉄バファローズの悲劇と栄光


  阿波野秀幸コーチ登場 第2弾!

 「10・19」Wヘッダー連投の1988年――、
 逆転Vの89年――。
 パ・リーグ
 一時代を築いた近鉄バファローズの伝説・・・

 そして“先発エースで 胴上げリリーフ”の先輩
 阿波野コーチが、楽天・田中将大投手の奮投を語る!


  メール:maido@joqr.net
  FAX:03 - 5403 - 1151
  出演者への質問・メッセージをお待ちしています。

  12月23日放送分のリポートはこちら

投稿者 文化放送スポーツ部 : 2013年12月16日 18:30