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2013年07月08日

ヨッシャー!大塚晶文投手 執念の復活!

■7月8日の放送は・・・
  BCリーグで 復活マウンドへ 大塚晶文投手!
 
 大塚晶文(おおつか・あきのり)投手 プロフィール
 
 1972年1月生まれ。千葉市出身。41歳(ガンちゃんとは同級生)
 
 1996年 近鉄入団(ドラフト2位)
 1998年(3年目)35セーブ最優秀救援投手(当時のパ・リーグ記録)
 2003年 中日でプレー、2004年 メジャー移籍。
 パドレス、レンジャーズでセットアップ、クローザーとして活躍。
 2006年、第1回WBCでは、日本代表 世界一の胴上げ投手。
 
 日米通算176セーブ。
 マウンドで見せる「ヨッシャー!」の雄たけびでもおなじみ。
 
 2007年7月、登板中に右ひじを痛めて以来
 5度の手術6年のブランクを経て
 今年、BCリーグ「信濃グランセローズ」入団。
 
 登録名は「晶則」から、本名の「晶文」に変更。
 
 もう一度マウンドへ
 
 今年5月13日放送の「まいどスポーツ」で
 大塚投手の復帰表明をお伝えしました。
 
 誰もが驚いたマウンド復帰、そしてBCリーグ入り。
 
 左投げに挑戦してまで、復帰を目指した大塚投手の執念、努力が
 ついに実を結ぶときがやってきました。
 
 大塚投手が度重なる手術と苦しいリハビリにめげず
 復帰を目指したワケとは・・・
 
 ■将来、指導者として子供に教えることを見据えた時
  “ケガをしない、体に負担の少ないフォーム”を教えようにも
  『「大塚さんは(肘が)治ってないじゃないですか」
   ――と言われるのがイヤだった』

 
 ■『ケガで苦しんでいる人の希望になれば(いい)
 
 ■『140キロのボールを投げて復活から、退きたい』
 
 ■『最後、アウトを取って…、三振を取って辞めたい』
 
   ◆右肘を痛めた状況◆ (2007年7月1日 レッドソックス戦)
   8回2死から一塁ゴロに打ち取りながら、一塁手がファンブル。
   アウトならチェンジだった。
 
大塚 「本当に中途半端な感じで終わったんで」
 
松島 「取り損ねたアウトを取らなきゃいけない、
     最後をしっかり締めないといけない
     ――という思いもあったわけですね」

 
大塚 「『まだやれる』という気持ちはあるんです。
     ただ、肘、肩、神経…
     細かいところがついていかなかったんです」

 
岩本 「神経の復活のリハビリって
     “こん”がいるどころの騒ぎじゃないでしょ?」

 
大塚 「やるしかないから・・・。
     とりあえず信じて、
     BCリーグで・・・最後になってもっていう感じで
     とにかくは一回マウンドで投げたいですね」

 
 2度のトミー・ジョン手術
 
 ガンちゃんが最も驚いたのは
 右肘のトミー・ジョン(腱移植)手術を二度受けていること。
 
 1回目は左手首、2回目は投げる方の“右”の手首から腱を移植。
 
 2本ある腱のうち、1本は重要な腱で
 2本目はなくても大丈夫(生まれつき、ない人もいる)
 ――ということから、右からの移植を決意。
 
岩本 「(2本目は)予備的な存在ですよね。
     でも“右肘”やったら
     予備もつけておきたいじゃないですか」

 
大塚 「やった後に後悔はしたんだけど・・・」
 
 ハムストリング(太もも裏側の縦に伸びる筋群の総称)から
 移植する選手もいるそうです。
 
大塚 「お医者さんに『足(からの移植)も痛いよ』と言われて・・・」
 
岩本 「足から取って、痛みが取れなかったら
     どうやっても投げられないからね」

 
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 左投げに挑戦
 
 右肘に激痛が走り、復帰をあきらめかけた頃、
 両腕のない中国の少年が、
 足でピアノを弾く映像を見る機会がありました。
 
 「俺にはまだ左腕がある」
 
 手術後、リハビリに1年かかることから、
 その間を利用し左投げに挑戦。
 リハビリの一環ではなく「左投げ投手」としての復帰を
 視野に入れた練習に取り組むと、 
 5か月ほどで、70m投げられるまでに上達!
 
大塚 「2~3年かかると思うんですけど、
     でも『左で投げてもできる』って信じれば
     できると思ってたんです」

 
 左投げに取り組むこと5か月――。
 それまでの、一日中、右肘を意識していた生活から
 解放されると、右肘の調子は、日に日に回復。
 
大塚 「(右を気にして)寝れた雰囲気がなくて、
    
(左で投げたら)疲れて、ぐっすり寝て、
     それがよかったのかな」

 
岩本 「体全体のリズムをよくしたんですね」 
 
 今月 復活マウンドへ!
 
 現在は、腰や肩に張りがあり「試練」を迎えている状態。
 それでも、今月(7月)中には、
 復帰マウンドに上がることを見据えています。
 
大塚 「7月中にはマウンドに登りたい
     という気持ちがあるんです」

 
 手応えをつかんでいるという大塚投手ですが、
 一方で不安を打ち明ける場面も。 
 
大塚 「皆さんに期待されているんですけど、
     僕の中でやっぱり不安な部分も、正直あります。
     ですから、期待されるのはいいんですけど、
     僕も沈む時があるんで・・・、
     でも努力はします! 頑張ります!」

 
岩本 「ピッチャー魂を追いかけ続けてる
     大塚君がもう…素晴らしい!!!」

 
 大塚晶文投手が再び歩み出す
 マウンド人生を「まいどスポーツ」
 今後もご紹介してまいりたいと思います。
 

投稿者 文化放送スポーツ部 : 2013年07月08日 18:35