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2013年06月17日

オリックス、マリナーズ 元球団トレーナー・森本貴義さん

■6月17日の放送は・・・
  これが「トレーナー」の仕事!後編
 
6月4日に続き、オリックス、マリナーズの元球団トレーナー
森本貴義さんに「トレーナー」の仕事について伺いました。
 
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イチローの、ココがすごい!
 
 決めたことは必ずやり通す!
 
 森本貴義さんが語るイチローの“すごさ”
 練習において自らが決めたことを必ずやり通すこと。
 時には休みたくなったり、遊びたくなったり・・・・
 するかもしれませんが (しないかもしれませんが)
 一切 妥協をしないのがイチロー流。
 
森本 「厳しい中で必ずこなす姿勢がすごいと思います」
 
 部屋がきれいで几帳面!
 
 イチローがオリックスの寮で暮らしていた頃、
 ガンちゃんは一度、部屋を訪れたことがあり、
 整理整頓された部屋が非常に印象深かったそうです。
 
岩本 「几帳面に、Tシャツとか ピチーっ と並んで
     ここは“ショップ”か?!」

 
 時間管理もしっかりしていて
 栄養ドリンクを飲むタイミングも決まっているそうです。
 
 歩き方でわかる・・・ ケガをしない体がすごい!
 
 “モデル歩き”ともいえるイチローの歩き方は
 骨盤の滑り方がパーフェクト!
 
森本 「あれだけ“ゆるんで歩いている”ということは
     走ること、立ち方につながってくるんで・・・」

 
岩本 「ケガをしないんですよね」
 
骨盤コントロールで 歩き方を改善!
  
 人は年齢を重ねると、立ったり座ったりする
 人間の基本的な動き――“骨盤の動き”が悪くなることから、
 骨盤を常にコントロールできるようになれば
 歩き方、走り方が変わってくるそうです。
 
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松島 「骨盤を意識することが重要ということですね」
 
森本 「それができないと次の動作には、
     なかなかいけないですね」

 
岩本 「骨盤がしっかり滑って
     “腸腰筋”を意識する走り方をすると
     速くなって、ひざも前に出る――と聞いたことがある」

 
 腸腰筋・・・
  腰のあたりの筋肉で、インナーマッスルの一つ。
  背骨と、腰の骨・太ももの骨をつなぎ、
  脚を根元から持ち上げる場合に強く働く。
 
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 ▲「呼吸と合わせて“ゆっくり”のタイミングで骨盤を動かす」
 
驚異の身体にビックリ!
 
 ラジオをお聴きのリスナーの方からの質問
 
 Q.メジャーリーガーの体をケアして驚いたことは?
 
 メジャーリーグには野球センスはもちろん、
 身体能力――筋肉量、柔軟性などがずば抜けた選手が
 世界中から集まります。
 
 森本さんがボディケアを担当した選手の中で
 マリナーズのフェリックス・ヘルナンデス(2010年 サイ・ヤング賞)
 最も肘の可動域が高い選手。
 
森本 「特異的な体を持っている選手がいるので、驚かされます。
     解剖学の教科書に載ってないような体を
     見ることがあります」

 
岩本 「ボールを投げるときに
     人の体が“こんなに反り返るのか”とか・・・。
     エスパー伊東なんか、ビックリでしょう?」
 
 
森本 「(ヘルナンデスと?)同じくらいすごいですね」
 
動きながら無意識下レベルで 柔らかさを出す一流選手
 
 前屈の姿勢で地面に手がつかないと「体が硬い」は誤り?!
 
森本 「止まっている時の動かし方と、
     動いている時の硬さ――は違うんです
     動いている時に柔らかさを出さないと
     いけないんです」

 
 止まっている時に、体が柔らかくなくても
 動いているう時に、柔らかさを出せる
――という選手が
 トップアスリートには多いそうです。
 
森本 「自分の特徴を動きの中で理解して
     反応として出しているのが
     一流アスリートだと思うんです。
     それが“無意識下レベル”に落とし込んでいるんで
     選手も、表現しにくいんです」

 
岩本 「トップアスリートといわれる人は
     “無意識”に当たり前のことを
     当たり前のようにこなせるからすごい!
     “姿勢”にしても“瞬発力”にしても」

 
森本貴義さんの最新の著書
 
 『プロフェッショナルの習慣力
  トップアスリートが実践する「ルーティン」の秘密

  (ソフトバク新書/730円+税)
 
森本 「日常生活のスケジューリングの大切さと
     意識の向け方を書いていますので、
     そういうところを読んでいただければ嬉しいです」
 
 
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▲放送を終えて 骨盤を意識して記念ショット
  
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統一球問題をガンちゃんが斬る!
 
 NPBは、2011年から導入された統一球を検査した結果
 すべてのボールが定められた反発係数の下限を下回ったことから
 非公表のもと、製造元に修正を指示。
 今シーズン開幕から
 (去年より)“飛ぶボール”に変更していたことを認めました。
 また、加藤良三コミッショナーは6月12日の会見で
 変更の事実を「知らなかった」と発言しました。
 
 ホームランが前年より著しく増加した今シーズン、
 これまでに「ボールが違う」と指摘していたガンちゃん
 今回の騒動について持論を展開しました。
 
 選手目線では「12球団平等」であれば文句はない
 昨シーズン終了後に発表すべきだった
  ――秋季キャンプ以降で準備が可能だった
 
 黙って変更し混乱を招いた
 問題発覚時、コミッショナーはじめNPB全体が謝罪すれば
  済んだかもしれない

 コミッショナーが「知らなかった」ことはビックリ!
 
岩本 「責任を持ってるから(ボールに)名前を書いてるんでしょ?」
 
 今回の騒動の問題点は、
 隠ぺいする意図の有無――に留まらず
 昨シーズンの成績により
 出来高契約を結んだ選手、現役を引退した選手、
 打撃成績低下の責任を取り退団したコーチが存在すること。
 
岩本 「名前を出すと、金本(知憲)さんも
     もしかすると、まだやってたかもしらんで」

 
交流戦でのパ・リーグの強さ
 
 今シーズンのセ・パ交流戦は、ソフトバンクが優勝!
 
 交流戦導入後9シーズンでパ・リーグ球団が8度優勝
 (6月17日時点/残り1試合) パ・リーグの79勝60敗4分
 
 パ・リーグの強さの理由について
 ガンちゃんちゃんが次のように分析しました。
 
 DH制で培われる 先発投手の体力
 
  DH制を採用する“パ”の先発投手は
  “セ”の先発投手よりも長いイニングを投げる体力がある。
  交流戦“パ”主催試合では、
  “セ”の先発投手が中盤以降に打ちこまれることが多い。
 
  “パ”はリリーフ投手の温存
   または“勝つための継投”ができるのに対し、
  “セ”は、相手打線につかまってからの継投になりがち。
 
岩本 「中盤以降、パ・リーグのバッターがバカバカ打って
     しゃーないから
     ピッチャーを交代するセ・リーグの姿が目立つ」

 
松島 「(セ・リーグは)積極的継投じゃないわけですね」
 
 パのピッチャーは打席でストレス解消
 
  “セ”主催試合では“パ”の投手も打席に立たねばなりませんが、
  負担になるよりも、気分転換に繋がることが多い。
 
岩本 「しんどいけど新鮮。ストレス解消になる」
 
松島 「確かにみんな
     楽しそうにバッティング練習やってますね」

 
 ドラフト会議での強運
 
 ダルビッシュ有、田中将大を筆頭に
 近年のドラフト会議で、優れたピッチャーが数多く
 パ・リーグ球団に指名されている。
 
岩本 「運もある!」
 
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 ◆6月24日(月)は 激闘再開! ナマッパ!
 
 プロ野球は リーグ戦再開。
  混戦パ・リーグの熱闘を ガンちゃんが情熱たっぷりに解説する
  「ナマッパ」をお送りします。

 
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投稿者 文化放送スポーツ部 : 2013年06月17日 18:50