2011年04月06日
立ち上がれ、銀仁朗!
これ以上修正するところが見当たらない。
なのに満足いく結果が残せない。
もうどうしたら良いのか分からない。
それでも、試合の後で球場に残りひたすら練習するのは
彼がプロ野球選手だからです。
埼玉西武ライオンズの正捕手として指名された
銀仁朗選手は、今、かなり悩んでいます。
相手チームの選手にことごとく盗塁を仕掛けられて
なかなかアウトにすることができないのです。
今日行なわれた千葉ロッテマリーンズとの練習試合でも
俊足の荻野・岡田両選手にあっさり塁を盗まれていました。
悔しいのは、昨日もこの二人に走られていることです。
試合終了後、日が傾き始めた大宮公園野球場で
ネットに向かって遮二無二スローイングを繰り返す姿には
悲壮感が漂っていました。
「今年から導入された12球団統一のボールは
キレイに握れても、なぜか少しだけ左に曲がってしまうんです」
・・・とこぼしていた3週間前の悩みは、すでに消えているのに
「直すところはもうないはずなんです。
それなのに・・・・・・・・・刺せないねぇ」
・・・とうなだれながらロッカールームへ戻っていく足取りは
これ以上ないくらい重く見えました。
強肩で鳴らして去年までライオンズのレギュラーを張っていた
細川亨捕手は、FAで福岡ソフトバンクホークスへ移籍済みです。
銀仁朗選手が起用されるようになってから
相手チームが盗塁を企てる機会があからさまに増えたこと自体
本人にとって面白いはずがありません。
走られても刺せばいいのですが、それもほとんど叶わないので
負のスパイラルにハマってしまった、という状態なのです。
紆余曲折がありましたが、ついに開幕まで1週間を切りました。
結果が伴わなければ、焦って当たり前です。
悩みが深いほど、解消された時の喜びもひとしおでしょう。
俊足選手の盗塁を阻止した時の
銀仁朗捕手の雄姿を思い浮かべるだけで今から身震いがしてきます!
投稿者 斉藤一美 : 2011年04月06日 23:23