2011年04月02日
力を宿して
去年の夏から毎晩続けてきた、風呂上りの水シャワー。
冬が来ると足の裏にしかかけなくなっていたのに
いつの間にか、太ももの付け根まで冷水を浴びています。
春の訪れに初めて気づいたのは、風呂場でした。
大変ごぶさたしております。
ツイッターの簡便性と即時性に耽溺するあまり
5年来の付き合いであるブログと向き合うことをすっかり怠っていました。
季節が変わろうとしている最中
私達の生活そのものも、根本から変えざるをえない状況にあります。
僕自身、大震災と原発被害の報道に接し続けて
なかなか気持ちを整理することができません。
大切な人々は皆無事である境遇でもこんな気分なのですから
日々の生活に苦慮するばかりか
被災していまだに家族と再会できない方々の心境は
もはや言葉で表現することなど不可能だと思います。
でも、アナウンサーに与えられた最大の仕事は
その「言葉」に力を宿して、余すことなく皆さんに届けることです。
生きている限り、天命は全うしなければなりません。
僕は、今年でスタートから30周年を迎えた
【文化放送ライオンズナイター】のプロデューサー兼実況アナとして
ありとあらゆる精力を注ぎ込むことを、改めて誓います。
去る3/26は、特番の第一弾として
番組開始当初から二十年余りを大黒柱として支え続けた
実況アナウンサーの大先輩をお招きして、じっくりとお話を伺いました。
独特の名調子で多くのリスナーを引き込んだ、戸谷真人さん。
ラジオ中継の命である“描写”の名人・中田秀作さん。
僕の実況は、ご両人の秀でた部分がエッセンスとなっています。
90年代初頭に毎日流れていた
【文化放送ライオンズナイター】オープニングテーマ
『若き獅子たち』を、応援団と共に唄っていた
菅野詩朗アナにも、ちょっとだけご出演願いました。
前の二人よりも別次元の苦労を重ねている分
深く、味わいのある実況体験談を披露して下さった
菅野さんとの1時間に渡る対談は、近日中にお届けします。
投稿者 斉藤一美 : 2011年04月02日 23:59