2011年01月09日
一年の計は箱根駅伝にあり
冬休みをいただいて毎日自由気ままに過ごしている真っ最中です。
ろくにパソコンを開くこともないまま
あっという間に今年も2週目に入ろうとしています。
速報号が発売になり
日テレのドキュメントも放送されたのでおそらく今日が潮時でしょう。
正月の箱根駅伝について語らせて下さい(・∀・∩)
個人的には3年ぶりに沿道の熱気を全身で感じつつ
6年ぶりのスタート・ゴールを存分に楽しめました。
やはり外からの中継は、スポーツ実況の命綱です。
矢継ぎ早にゴールテープを切る選手達を前に
こちらは息も絶え絶えでした。
復路・大手町の実況は國學院・寺田選手のコースアウトのせいで
本当に窒息死するかと思ったほどです??(゜Q。)??
往路・芦ノ湖のゴールで
東海大学のランナーの表情や動きを描写しながら
エピソードに触れつつ喋り切ったのに
肝心な選手の名前を全く紹介しないまま終わっていたり・・・
翌日、復路のスタート前レポートで
「実に暖かい。気温3度!」と叫んだのに
実はマイナス3度の読み間違いだったり・・・
大手町のゴールで、3位・駒澤のフィニッシュ後を
目で追いかけすぎたあまり、早稲田の胴上げを見逃したり・・・
自分でも呆れるくらい数え切れないほどのミスを犯し続けました(;´・`)
その代わり“この悔しさを次回につなげよう!”と思い直せるところは
箱根を走る大学生と我々アナウンサーとの最大の共通点です。
早稲田で5区を担当した4年生・猪俣英希選手は
今回、最初で最後の箱根駅伝を見事に走り抜きました。
貧血と内臓の弱さを克服して
3年連続で最終エントリーには名を連ねていましたが
最後の10人を決める大切な記録会で振るわずに
渡辺康幸監督から「お前を使うのはまだ怖い」と言われた
苦い経験を乗り越えて、今回の晴れ舞台を迎えたのです。
めげそうになった時に必ず思い出したのが
大学2年の夏合宿前に行なわれたバーベキューパーティーで
ホロ酔いの渡辺監督が口にしたこの一言でした。
お前はさぁ
オレが大好きな走り方ぁ
するんだよなぁ
国道1号最高点からの下りで差を詰めて
“山上りの現人神”東洋・柏原竜二選手を
何度も振り返らせたランニングフォームは
確かに、芸術的な美しさと力強さに満ちていました≡≡≡ヘ( --)ノ
ラストの直線で放送席から同時に見下ろせた
二人の差は、たったの27秒。
この日のために僕が3年間温め続けた
『猪俣クンの心を支えた一言』を紹介するには
少なくとも1分差が必要でした。
でも、エピソードを喋れないもどかしさが
これほど痛快だったことはありません(*⌒▽⌒*)
猪俣選手が積み重ねた練習の日々は
僕の想像を遥かに凌ぐほど実を結んでいました。
こんな場面を間近で目撃できるから
箱根駅伝の中継は愛おしいのです!
これからの1年間、全力で頑張るための元気を
大学生からもらったのはこれで何回目でしょうか。
とにかく今年もひたすら愚直にラジオ実況と向き合っていきます。
よろしければお付き合い下さいませ(^人^)
投稿者 斉藤一美 : 2011年01月09日 23:33