2010年07月22日
オルセーのゴッホに見とれてカゼをひく
僕の好きな画家は・・・
パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラファン
ネポムセノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・シプリアーノ
デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ
・・・というよりはモネですね。
このオリジナル早口言葉を、僕は秘かに持ちネタにしていました。
でも、明日からは最後の一行を
「・・・というよりはモネと・・・ゴッホですかねぇ」に改めます。
新国立美術館を連日賑わせている
【オルセー美術館展2010】に足を運んでしまった以上
もうこれは致し方ありません( ゜∇^)」
絵画鑑賞など柄ではないのですが
12年前、フランスW杯を取材した時に、海外通の親族から
「絶対にルーブルよりも面白いから」と薦められて訪れた縁もあり
オルセー美術館だけは今でも僕にとって特別な場所です。
ミレーの『晩鐘』を前にして
なぜか涙がこぼれてきた思い出は深く胸に刻まれています。
あちらから来てくれるのなら、当然観に行くってものですよ。
何でも白黒ハッキリつけなければ気が済まない性格のくせに
僕の目は淡い色調の作品に釘づけでした。
となると、やっぱりモネ。
特に『ロンドンの国会議事堂~霧を貫く陽光~』なんかもう一目惚れ。
うっとりするほど美しい風景画です。
でも、その30分後に衝撃的な出会いを果たしてしまいました。
ゴッホの『星降る夜』。
下世話な表現であることを承知でたとえると
前述のモネが“容姿端麗なスレンダー美女”だとすれば
目の前にあるゴッホの絵は
“ボン!キュッ!ボン!のトップグラビアアイドル”
とでも言えばいいでしょーか(*^.^*)
街の灯を投影しながら、藍色に染まる海。
どこまでも深く蒼い夜空。
そして、まるで線香花火のように瞬く無数の星。
とにかく片時も目が離せないドキドキ感を覚えたのです。
売店では、アイドルの生写真を求めるかのごとく
思わず『星降る夜』の絵ハガキを買ってしまいました!
ただ、あまりに長く館内にとどまっていたせいで
冷房の影響から、軽い夏カゼをひいたようです(-_-;)
この時期の絵画鑑賞に、薄手の上着は欠かせませんね。
ポケ~ッと見とれてしまう作品が必ずあるはずです。
これから【オルセー展】に行かれる方はどうかお気をつけ下さい(`_´)ゞ
投稿者 斉藤一美 : 23:38
2010年07月21日
やっぱりこうでないと
3戦目の今日こそ、ライオンズが勝てると思ったのに。
でも、片岡選手の同点2ランが飛び出した瞬間
球場全体があっけにとられたかのように
静まり返ったのは快感でした。
そうそう、これ、これ。
完全アウェイ、大入り満員の福岡ヤフードームで行なう
ホークス戦は、やっぱりこうでないとね(o^-')b
あぁ、今シーズンのうちに
またここで首位攻防戦を喋りたいものです。
投稿者 斉藤一美 : 23:59
2010年07月15日
鳥刺しに集中できなくて
若くもないし、年配者でもない、40代。
ともすれば中途半端に思えますが
映画ファン層としては自由自在な年代です。
20代・30代が中心の【踊る大捜査線】を観に行っても
60代・70代ばかりが集う【必死剣 鳥刺し】の客席にいても
自分がその場に溶け込んでいるのが分かりました。
そして、もう僕の嗜好は【必死剣 鳥刺し】の方に傾いていることも。
新聞や雑誌に掲載される映画評はどれも絶賛の嵐。
そんな地味な映画のどこがいいのか
この目で確かめてやろうじゃないか!と意気込んで観たら
息を呑むような緊張が、それこそずーっと続いているのです。
【踊る・・・】の躍動感に満ちた映像も魅力的なのですが
【・・・鳥刺し】のあちこちに漂う
大人の悲哀たっぷりの雰囲気にすっかり心を奪われてしまいました。
ラスト15分の斬り合いは、確かに評判通りです。
でも、通路を挟んで僕の右隣に座っていた初老の男性が
ジャケットを脱ぎ、ワイシャツを脱ぎ
ヨレヨレの白いランニングシャツ1枚で
スクリーンを見つめていたことにギョッ!とした直後だったので
映画に集中できなかったことが悔やまれます。
上映中のマナーを守るように促すCMで、金髪の女性に
「あなたが下着姿で周りの人を驚かせていないか心配だわ」と
新たに付け加えてもらう以外
今後、彼の暴走を止める手段はないでしょう(o^-')b
投稿者 斉藤一美 : 23:05
2010年07月07日
山崎並みの潮崎
一目惚れしてしまいました。
先月末、西武×日本ハムの新潟遠征へ行った時
地方開催恒例でもある「対戦チーム全員の寄せ書きサイン」が
書き込まれたボードに目をやると
ライオンズ・潮崎哲也ピッチングコーチの筆跡だけが
一際、異彩を放っていたのです。
字体を極端に崩していないので、ちゃんと名前が読めます。
しかも、書かれているのは『潮崎』という名字だけ。
まさにこんな感じですよ。
そう、とても渋くてカッコいいのです。一発で心を掴まれました。
潮崎コーチが名字だけのサインを書くようになったきっかけは
プロ入り5年目、知人に頼まれて
当時の西武・森祇晶(まさあき)監督から
色紙にサインをもらったことだそうです。
そして、楷書で『森祇晶』と書かれているのをまじまじと眺めながら・・・
子供の頃に初めて見た有名人のサインは
ジャイアンツの山本功児さんのものだったけど
全く読めなかったもんなぁ(〃▽〃)
まぁ、それがサインっぽいといえばサインっぽいんだけど
やっぱり読めるサインはいいなぁ。
よし、これからは森監督の書き方をマネしてみよう( ̄ー+ ̄)
・・・と決意した、と潮崎コーチは振り返っていました。
フルネームで書かない理由は
「名字2文字だけの方が全体のバランスは整っている」とのこと。
「小3で終わったけどね」と本人は謙遜していますが
やはり、習字を教わっていた方ならではのこだわりを感じました。
現役時代と違い、サインの需要がメッキリ減ったそうなので(≧∀≦)
今は一枚一枚時間をかけて、丁寧に『潮崎』と書けることが
とても嬉しいみたいですよ。
ロッテ・西本聖ピッチングコーチは
師匠・長嶋茂雄さん直筆の表札を自宅にかけていることが自慢です。
いつの日か僕が『齊藤』と書いてもらう相手は
絶対、シオさんにお願いしようと決めました(o^-')b
投稿者 斉藤一美 : 23:15
2010年07月04日
美しきヘッドスライディング
高校野球・東東京大会の開幕です!
知り合いの息子さんが主将を務めている縁で
とある私立高校を応援に行きました。
他人の僕がハラハラしながら観戦しているくらいですから
自分の子供たちが“最後の夏”を必死で戦っているさまを見つめる
親御さんの心境はいかほどのものか、全く想像がつきません。
主将の彼は、9回ツーアウトから最後の打者となってしまいました。
内野ゴロを打ち
到底間に合わないと分かっている一塁にヘッドスライディング!
1回戦突破に沸く相手の野手達が
ホームベース前の整列へと走る足音を聞きながら
まだ土煙が上がる中、胸の下でベースを大事そうに抱えて
じっと動かなかった彼の姿を目にして、ふと思いました。
きっと、高校野球におけるラストバッターのヘッドスライディングは
3年間、血の滲むような努力を続けてきた自分への「けじめ」なのです。
内野ゴロで終わる美しさは
明日なき高校野球でしか出せない味わいなのかもしれませんね。
投稿者 斉藤一美 : 23:20